婚約破棄 40日目 ページ42
Aside
＿＿時は過ぎて、誕生日パーティー当日。
今日の主役と言える私は、たくさんのご来客からお祝いの言葉とプレゼントをもらった。
そのお礼の挨拶へと息をつく間もなく回り、玲王や柚の元へ行くにはしばらく後になってしまった。
柚「あっ本日の主役ようやく登場！」
『ごめんね皆、来るの遅くなって』
玲王「気にすんな。A自身と北桜家全体の人望の厚さを考えれば、こうなるのは当然のことだろ。」
創「じゃあ主役も来たし、改めて言おうか。」
｢｢｢｢A、誕生日おめでとう!!｣｣｣｣
『ありがとう！皆来てくれて嬉しいよ』
柚「んーっ私の親友可愛い！可愛すぎる！
これからも絶対毎年お祝いするからねー!!」
ガバッと抱きしめてきた柚を、私も抱きしめ返す。
『ふふ、私もだよ。柚のこと毎年お祝いさせてね。』
柚は抱きしめたまま顔を私の耳元へ寄り、
「例の件、ちゃんと時間通りに手配済みだよ」
とﾎﾞｿｯと呟いた。
柚を見れば満足そうに笑っている。
私も笑って、ありがとう、と呟いた。
あとは私がサプライズを成功させるだけだ。
玲王「……橘、あと3秒でそこ交代して。」
柚「ふーん…？御影、嫉妬？
いいじゃん、0時ぴったりのおめでとう電話は御影が勝ち取ったんだから。私に譲れ。」
玲王「無理。今すぐ離れろ。」
柚「それこそ無理。」
二人とも笑顔でバチバチしてる。
一ノ瀬くんも凪も、そんな二人を見て、面白そうに笑ってる。
こんなふうに皆でずっと過ごせたらいいのに。と私は幸せをかみ締めていた。
＿＿＿＿＿
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
来客は皆穏やかな笑顔で談笑していて、誕生日パーティーとしては成功だと思っていいだろう。
ひとまずそれに安堵する。
＿＿あとは、私達の婚約発表だけ。
動作も言葉も完璧に分かってる。
あとは練習通りにするだけ。
大丈夫だと思っていても、やはり緊張はする。
指先が冷たくなった私の右手を玲王がそっと取り、ぎゅっと握ってくれた。
玲王の体温が、じんわりと私の右手を温める。
玲王「今から緊張してたら、婚約発表までもたねーよ？」
『それは分かってるけど…』
「大丈夫。俺達二人が幸せなら、見てる人全員幸せな気持ちになってくれる。喜んでくれる。
心配することは何もねーよ」
『…うん。』
そうだ、私はひとりじゃない。玲王がいる。
それに玲王がそう言ってくれるなら、私は私を信じられる。
＿＿そして、発表の時が来る。
.
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ゆりと白鳥(プロフ) - 咲夜さん、コメントありがとうございます！どうかこの作品を最後まで見守っていただけたら嬉しいです！ (7月17日 20時) (
レス) id: 828f7fac15 (このIDを非表示/違反報告)
咲夜（さくや）(プロフ) - 続き楽しみにしています。 (7月16日 20時) (レス) id: f2b60f62ba (このIDを非表示/違反報告)
ゆりと白鳥(プロフ) - 桜木清次さん、コメントありがとうございます！そしてあたたかいお言葉嬉しいです！どうかこれからもこの作品をよろしくお願い致します！ (5月18日 8時) (レス) id: 828f7fac15 (このIDを非表示/違反報告)
桜木清次 - コメント失礼します！この作品とても好きです！！続きが気になりますが、無理のないペースで頑張って下さい！ (2023年4月6日 20時) (レス) @page14 id: f838235576 (このIDを非表示/違反報告)
ゆりと白鳥(プロフ) - かいさん、コメントありがとうございます!!終わった時も好きな作品だった、と言っていただけるよう頑張ります！これからもこの作品をよろしくお願い致します！ (2023年3月15日 21時) (レス) id: 828f7fac15 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆりと白鳥 | 作成日時：2023年3月7日 12時
