婚約破棄 12日目。 ページ14
Aside
料理のフルコースが全て終わった頃。
母「1時間くらい、二人で話してきなさい。
今日のメインは貴方たちの話し合いなのだから。」
御影母「ええ、そうね。隣の部屋を使うといいわ。」
と、豪華な隣の部屋へと私と玲王は入らされた。
パタン、とドアはすぐに閉まった。
シーン…と部屋に沈黙が流れる。
チラッと玲王を見るも、この状況はさすがの玲王も少し困っている。
お互い両親に振り回されてるのは同じで、いきなりこうなって困惑してるのも同じらしい。
((…何か、この雰囲気を終わらせる何かないかな…。))
この部屋に何かないかと私は部屋を見渡す。
((……あ。))
来客の談話部屋なのか、種類豊富な紅茶の茶葉がたくさん並べられている。
その近くに湯を沸かすケトルもキッチンもあった。
((……よし。))
紅茶ができる一式は揃っていることをチャンスとして、私は意を決してキッチンへと歩き、声をかける。
『……何か嫌いな紅茶、ある?』
「え…いや…特にない。」
『分かった。』
私はケトルに水を入れて火にかけた。
茶葉は一番無難で定番のアールグレイの瓶を取った。
玲王もこの状況に慣れたらしく、椅子に座った。
紅茶ができるまでのその時間で、私の言いたいことを整理しよう、そう考えた。
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ゆりと白鳥(プロフ) - 咲夜さん、コメントありがとうございます!どうかこの作品を最後まで見守っていただけたら嬉しいです! (7月17日 20時) (レス) id: 828f7fac15 (このIDを非表示/違反報告)
咲夜(さくや)(プロフ) - 続き楽しみにしています。 (7月16日 20時) (レス) id: f2b60f62ba (このIDを非表示/違反報告)
ゆりと白鳥(プロフ) - 桜木清次さん、コメントありがとうございます!そしてあたたかいお言葉嬉しいです!どうかこれからもこの作品をよろしくお願い致します! (5月18日 8時) (レス) id: 828f7fac15 (このIDを非表示/違反報告)
桜木清次 - コメント失礼します!この作品とても好きです!!続きが気になりますが、無理のないペースで頑張って下さい! (2023年4月6日 20時) (レス) @page14 id: f838235576 (このIDを非表示/違反報告)
ゆりと白鳥(プロフ) - かいさん、コメントありがとうございます!!終わった時も好きな作品だった、と言っていただけるよう頑張ります!これからもこの作品をよろしくお願い致します! (2023年3月15日 21時) (レス) id: 828f7fac15 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆりと白鳥 | 作成日時:2023年3月7日 12時