素直になれない。

意味、気づいてるかな。。。 ページ24

A「これ、綺麗。」




私が迷わず手に取ったのは紫色の藤の花のかんざしだ。




無一郎くんは私の手からそれをふわりととって店の人に渡した。




無「じゃあ、それください。」



A「自分で払」




無「だめ。僕がプレゼントする。」




...話さえぎられて言われてしまった。





店「へぇ、藤の花か。なるほどねぇ。。。」




ニヤニヤとお店の人にみられた。







...この人には気づかれたかも。藤の花の理由...。







無「？これじゃなかったの？」



無一郎くんには気づかれてないらしい。





A「このかんざしがいいんだよ。霞柱様
だから、この藤の花がいいの。」







無「...？うん？」





無一郎くんがお金を払ってかんざしを受け取った。





A「...ありがとうございます。」






無「つけてあげるよ。」





と言われた次の瞬間にはつけられていた。




...有無を言わせず ってこういうこと？








無「うん、できた。...かわいいよ。」







A「...っっ！ありがとうございます。一
生大事にします。」







無「うん。」






かわいいよ。って言ってくれた相手が相手だし
ふわっと笑いながら言われたものだから
心臓が...やばいです。








密かに呼吸を使って、自分が触れて良いと思っ

た人にだけ触れられるようにしたり、傷ついた

り、壊れないようにしたり、はずしたいと思う

時以外でとれないようにした。







...こういう時、こういう私の能力があってよかったと思う。








無(かんざしを贈る意味、気づいてるかな。)





A(紫の藤の花にした意味、気づいてる
かな)









無一郎もAも少し赤い頬のまま
そう思っていた。

聞いても、いいかな。→←...??

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