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romance 28 ページ29

「でもまだプロポーズされたわけでもないしなぁ・・・」

「えー?いざプロポーズなんてされたら、すごいバタバタしそうじゃない?イメージくらいしておけばいいじゃん」

やたら結婚式に食いついてくる勇太に、思わずちょっと引いて目を細めてしまう。

「ねえ、なんでそんなに結婚式を推してくるのよ?」

んー?と唇を尖らせた勇太がふわりと笑った。何か企んでいる顔に見えなくも、ない。けど。

「母さんがさ、Aには幸せになってほしいって」

「え?」

予想外の答えに背筋が伸びた。

「自分の娘みたいに思っちゃってんだよな。Aには悪いけど・・・ウチ、女の子いないし、Aのこともずっと見てるから、たぶん」

「ううん、そんな、悪いなんて・・・」

優しく背中を撫でてくれたおばさんの手の温もりを思い出すと、涙が出そうになる。

「だからさ!」

しんみりしそうな空気を、勇太の声が明るく打ち砕いた。

「もし、本当に結婚するとかなったら、その時は母さんになんでも言ってよ。ドレス選びとか、そういうの娘がいたらしてみたかったと思うんだ」

遠慮しないで、と言ってくれたおばさんの笑顔が浮かぶ。その笑い方は勇太にそっくりだ。

「俺もさ、加藤さんよりはたぶん時間あるし、まあ、なんでも付き合うから遠慮なく言って」

「うん・・・ありがとね、勇太」

勇太はわたしよりもわたしのことをわかっている。

もし本当に結婚式をすることになるとしたら。

それはお父さんや、神宮寺のおじさんおばさん、それに勇太。

彼らに晴れの姿を見てもらうことが、きっとその意味なんだろう。



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レジーナ(プロフ) - どさんこさん» ありがとうございます(^ ^)少しでもお暇潰しになれば幸いです☆ (2020年5月15日 17時) (レス) id: f10a3ced08 (このIDを非表示/違反報告)
どさんこ(プロフ) - うわあ〜!!!!!!待ってました!ありがとうございます(^^) 私も最近は海人と神宮寺の爆イケ具合が上がってきてます!!これから楽しみに読ませて頂きますね(^^)またきます!頑張ってください。 (2020年5月15日 17時) (レス) id: 2b49440ff5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:レジーナ | 作成日時:2020年5月15日 13時

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