Thinking of you【Y.J】

romance 19 ページ20

「明日休みだからって飲み過ぎだよ、もう・・・」

「あ痛てっ！」

主任が手を伸ばして、俯いちゃってる丸山さんのおでこを指で弾いた。

目が半分しか開いてない。丸山さんが子どものように口を尖らせた。

「んむぅ〜Aちゃあん、いじめっ子がいるぅ」

「あっ、コラ隆平！セクハラするな！」

泣きついてくる丸山さんをいなしていたら、向かいで頬杖をついて苦笑いしてる勇太が、主任へと何か耳打ちをしている。

何を言ったんだろう。目を見開いて勇太の方を振り向いた主任がふわりと目を細めた。

そのまま額を突き合わせてくすくす笑ってる。

まあ、２人はコンビで動くことも多いから、仲は良いと思うんだけど。

ただ、なんか・・・近くない？

「あ、飲み物ないっすよね。丸山さんも、どうします？」

勇太がメニューをこっちに差し出してきたけど、主任がそれを取り上げた。

「ダメー。隆平はもうお水で結構！」

「うぅ〜ん、イケズぅ」

「イイ歳して何やってるの！」

口を尖らせて駄々っ子みたいにイヤイヤしてる丸山さんをメニューでぽんと叩いた。

「なんか、いいですね。丸山さんと主任、ベタベタしない友だちみたいな夫婦って感じ、憧れます」

主任が眉を下げる。

「そんないいモンじゃないよ。いつまでも子どもみたいなんだから。本当に子どもができたらどうするんだか」

「そらッ！ちゃんと父親やりますよぉ！任せといてッ！」

丸山さん。そんなろれつも回らないぐでんぐでんの酔っ払いが言っても、あまり説得力はないです。

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