romance 18 ページ19
部署を越えて集まった15人くらいが、個室にぎゅうぎゅうに詰め込まれた。
真ん中に席を設えられた丸山さんに手招きされて、隣を陣取る。
向かいに勇太。主任・・・丸山さんの奥さんは、2列に並んだ掘りごたつの向こうのテーブルで、勇太と背中合わせで座っていた。
乾杯を済ますと、勇太がいつもの完璧な営業スマイルを浮かべて、身を乗り出してきた。
「丸山さん!丸山さんがTKグループの契約取ってきた話、聞かせてくださいよ〜」
それは営業部で伝説みたいになってる話で、丸山さんがデレデレしながら顛末を喋りはじめた。
ウンウンと頷きながら、勇太はガンガン丸山さんにお酒を注ぎ、自分もかなりのハイペースで杯を重ねていく。
・・・なんか、違和感。
勇太はいつもみたいににこやかに飲んでる。先輩への気遣いも忘れず、擦り寄る女の子たちにもソツなく愛想を振り撒き、そして恐ろしいペースで飲んでいる。いつもの、勇太に、見える。
けど・・・いくらなんでも早すぎない?まだ1時間も経ってないのに焼酎のロック3杯目が空になろうとしている。その前にも散々ビール飲んでた気がするんだけど!
丸山さんが勇太のペースにつられて、もうすでにフラフラしている。割とすぐ酔っ払っちゃう人なのに。
ぐらりと倒れそうになる丸山さんの頭をはっしと支えて、思わずヘルプの声を上げた。
「しゅ、しゅに〜ん!助けてくださーい!」
「あああ、ごめんごめんごめん!」
慌てて振り向いた主任が、勇太の隣へとやってきた。
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レジーナ(プロフ) - どさんこさん» ありがとうございます(^ ^)少しでもお暇潰しになれば幸いです☆ (2020年5月15日 17時) (レス) id: f10a3ced08 (このIDを非表示/違反報告)
どさんこ(プロフ) - うわあ〜!!!!!!待ってました!ありがとうございます(^^) 私も最近は海人と神宮寺の爆イケ具合が上がってきてます!!これから楽しみに読ませて頂きますね(^^)またきます!頑張ってください。 (2020年5月15日 17時) (レス) id: 2b49440ff5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:レジーナ | 作成日時:2020年5月15日 13時