苺精神病院

27話　恐怖 ページ29

桃視点
アラームの音で目が覚める。

休みを取って2日目。

俺が休んでる理由？

……あーね…？
怪我したってのもあるんだけど…まぁまぁまぁ…

…え？聞きたいの？

わかったよ。
あの後、辛くなってリスカしようとしてカッター持ってさ、腕に近づけるやん？

……そしたらさ、今までに感じた事のない恐怖におそわれたんよねw
俺って、小さい頃から怖いもの知らずのヤンチャ坊主だったからさ、、

それでさ、気付いたんよ。

俺、刃物に触れなくなったってことにさw

ハサミですら無理になって…

それで仕事が務まるのかって考えた時に、休みをもらうべきだって思ったわけ。


………ま、これでい？

とりあえず、テレビ見るべ。


アナ「現在、日本列島に大型の台風が接近しており、明日の夜から明後日の夜にかけて東京都に接近する見込みです………」

は？まじかよ！！
買い物行かなきゃいけないやんけ！！

いくら引き籠もりだといっても、何にも食べないわけにはいかない。

さ「いってくるにゃんw」

俺は愛猫に行ってきますをいって、買い物にでかけた。





赤視点
目が覚めた。

り「おはよー…」

そう言って隣を見てもだれもいな………

？「あ、おはようございます！」

り「えぇっ！！？」

昨日の先生だ…

？「ご飯できてますよ、莉犬。」

り、り、莉犬！？
いきなり呼び捨て！？

り「あ…ありがとうございます…あ、あの…」

？「あぁ…自己紹介がまだでしたね！僕は“金好琉優”(かねよし るう)です！」

金「これから、なーくんがよくなるまでちょくちょく来ますね！」

る、るう…？
るぅとくんに似てる…

り「あ、あの…」

金「あ、ごめんなさい！もう時間が…僕も担当がいるので、、それでは。」

行っちゃった…

なんだろ…ほぼ初対面なのにあんまり恐怖を感じなかった…




桃視点
じゃじゃーん！
ほら見てぇ…いっぱい買ってきましたぁ…！

って見えねぇかww

久々に自炊しようかなって思ってさ、色々買ってきた。

これで、チャーハンができるはず！

知らんけど。


とりあえず野菜を切るか。

包丁を取り出す。

さ「っあ…」

包丁も駄目かっ…

恐くて手が震える。
我慢だ…

けど、遂に耐えられなくなって、


ガチャンッ


さ「っあっ！！いっ……」

足の上に包丁を落として足が切れる。

それを見てしまうと、さらに恐怖心が増す。

遂に吐き気までしてきてしまった。


……クソっ…


もう仕事に戻れねぇじゃんか…

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