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朱『馬鹿そうだったから狙ったんだけどなぁ』
朱『こういうことは鋭いだね、あんた』
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朱『……ほら、覚えてないじゃん』
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「っ!」
突然誰かに肩を叩かれ、反射的に後ろを向く。
振り向いた先には困った顔をした店員さんがいた。
店員「申し訳ありません。当店の滞在時間はお一人様2時間までと決まっておりまして…」
「…え?」
店員さんにそう言われてスマホで時間を確認するともう3時を回っていた。
うそ、あれからそんなに時間経ってたんだ…。
「すみません、すぐ出ます。」
私は荷物と伝票を持って席を立った。
何故か店員さんはそれを見て微笑んでいた。
『ありがとうございましたー』
お釣りを受け取って店を出る。
日差しが強いが風は冷たい、うん春だねって感じ。
私はそんな冷たい風におされるように、自宅へと足を運んだ。
よし、帰ろう。
「ねぇあれAじゃね?笑」
「ほんとだ笑よく街中歩けるよね笑」
「自分がしたこと悪いと思ってないんじゃん?」
……うん、帰ろう。
聞こえてくる悪口から逃げるように、私はイヤフォンをして好きなアーティストの音楽を聞いた。
てかどうしよっかなー。
別にいいと思うんだけど、メンバーがなぁ…。
東京とかにいけばバレんか。
いや、絶対特定してくるだろあいつら…。
ブー
ポケットの中で携帯が震えた。
……またTwitterか。
もういいよ。
呆れながらもTwitterを開く。
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あ か り@AKARI
まじでAキモい。今度は元カレ特定しよっかなー?ww嫌だったらさっさと東海オンエア辞めろw
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「うん、決めた」
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作者名:メロンパンケーキ | 作成日時:2020年3月27日 19時