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．
駅前にあるおしゃれなカフェ、そこが集合場所。
ここには朱里ちゃんのような可愛い子がたくさんいるため残念ながら私のような人は浮いてしまう。
朱「…それで、話って？」
朱里ちゃんが頼んだアイスティーを少し飲み、ストローを口先だけ加えてこちらを見た。
ああ、そうだ。話がずれてしまった。
本題にいこう。
「単刀直入に言うんだけど…Twitterやってるよね？」
そう言った瞬間、朱里ちゃんの目が揺らいだのを私は見逃さなかった。
心なしか動きも挙動不審になった気がする。
図星…ということか。
朱「…この前も言ったじゃん。やってないよ笑」
私だってそれを信じたいけど…
なんで違う方向みて話すの？
朱里ちゃんいつだって目を見て話してくれたじゃん。
それは嘘ついてるってこと？
「…と思ったんだけど、これ…朱里ちゃんだよね？」
朱里ちゃんであろうTwitterのアカウントを開き、それを朱里ちゃんに見せる。
朱「…いやいや、ただ名前が一緒なだけじゃん」
「けどさ、家知ってるの朱里ちゃんくらいしか…」
朱「他のメンバーだって知ってるでしょ」
「あいつらはこういうことするような人じゃないし…」
朱「は？なにそれ。信頼の差すごくない？」
朱里ちゃんってこんな口悪かったっけ。
目つきも怖いし、いつもより声も低い。
朱「私はそういうことするような人って言いたいわけ？」
「いやそうじゃなくて…！」
朱「あー…もういいわ。」
「…え？」
．
朱「あんた意外と賢いんだね」
朱里ちゃんがニヤっと笑う。
寒気がした。
それは春なのに体が震えるほど冷たいものだった。
朱「馬鹿そうだったから狙ったんだけどなぁ」
朱「こういうことは鋭いんだね、あんた」
「なんで、…？」
朱「……ほら、覚えてないじゃん」
「え？」
朱「ああ、このことメンバーに言っても無駄だと思うよ？笑もう私のこと信用しきってるし笑」
「あ…うん、」
朱「もう隠さなくていいと思うと楽だわぁ笑」
「……」
朱「これからもやめるつもりないから。じゃーね」
朱里ちゃんはアイスティーを飲み干したあと、千円札を一枚机に置くと荷物を持って席を立った。
他の人の動きが全部スローに見えて、
うるさいはずなのに静かに感じる。
私は現実を受け入れられなくてただ一点を見つめていた。
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作者名：メロンパンケーキ | 作成日時：2020年3月27日 19時
