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なぜ殺し屋をしたのかと言えば





生活する術がなかったからだ





母は死んだ





病気で死んだ















そんなわけが無いだろう






私が殺した






━━━━━━━━━━━━━━━【8年前】



いたい






おかあさんはわたしが嫌いなんだ





それでも叩かなくていいじゃん





ーあれは、路地裏にあるゴミ箱の影にうずくまっていた時のことー





いたい




かゆい



いやだ




なんで




なんで



なんで



『わたしがなにをしたの?』



ー小さな声で呟いたとき彼はいたー



???「どうしたんだい?可憐なお嬢さん」



『!!』

ーガタイのいい白いスーツを身にまとった男がいたー



???「そんなに驚かないで、怪しい人……では無いはずだから」



『……』



???『はじめまして、僕は今名乗れないけれど何があったのか話してみないかい?』



『……いや』


???『そうか、じゃあ君に用はない』


ーそう言った瞬間彼の目が変わったー







???「君はそうやってずっと底辺の暮らしをするんだよ

誰かの言葉をずっと聞いて誰かのことに従って

首を縦に振り続ける首振り人形のまま人生を終えるといいさ」



ーそう言って男は立ち去ろうとするー




だめだ




ー直感で思った、このままではいけないとー




『まって』



???「ん?」



ー彼は表情が変わった鬼のような形相から優しい一般人の顔になったー



『わたし、おかあさんからからいつもおこられるの』



『わたしがダメなのは知ってる』



『それでもいたいのはいや』



???「それで君はどうしたい」




『おかあさんとはなれて生きたい』







???「よく言えたね、君にこれをあげるよ」



『…!これ』



???「ナイフだよ切れ味もいいこれを使っておかあさんを殺るんだ」



『でも…』


???「でもじゃない!殺るんだ!このまま底辺の生活をするのか?母親にしがみついて母親にすがって生きていくのか?」




『それはっ……』



???「また明日ここに来る、遺体の処理は私が引き受けよう、君は殺るだけでいいんだ」

ーそう言って男は立ち去ったー

おもい






ふるえる



手も足も




私が



やらなきゃ




こんな生活はもういや



私は服の中にコレを入れて家に帰った



『ごめんなさい、もうしないのでゆるしてください』


頭を床につけておかあさんにあやまる



これも



今日でおさらばだ



空が暗くなってから







私はおかあさんに赤い花を咲かしてあげた

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名無し - はじめまして、コメント失礼します。設定タグをご本人様の名前含め、検索除けタグのみに変更お願いします。デリケートな界隈なので対応のほどよろしくお願いします。変更終わりましたらコメントの方は消していただいて構いません。長文失礼しました。 (2022年5月8日 21時) (レス) id: 2518b8b23d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:カイリ | 作成日時:2022年2月18日 23時

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