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その後も山崎さんは優しかった。
北山くんと重ねてしまって涙が零れる私を何度も何度抱きしめてくれた。
残ったのは胸の痛さだけ。
何も悪くない。そう言ってくれたけれど、やっぱり最悪だよね私。
朝も何となく早く目覚めてしまった。
「シャワー借りていいかな。」
隣で寝ている山崎さんを見ていると恥ずかしさと罪悪感で一杯になるから、逃げるようにお風呂場へ向かう。
「お腹すいたなぁ、」
気持ちも少しスッキリしたら、お腹もすいてきた。
こんな時でもお腹のすく、私の生命感にびびりながらも冷蔵庫を拝見。
うん、これぐらいなら軽く出来るかな。
山崎さん、朝はあまりに食べないって言っていたから丁度いい。
山 「おはよー」
『おはようございます。』
山 「ねえすごいね、俺こんな幸せな朝久しぶりなんだけど。」
『すいません。
冷蔵庫の中身ささっと使っちゃいました。』
山 「逆にありがたいわ、どうせたいしたもの作れないし俺。」
『あ、あとシャワーも勝手に...』
山 「いいよ全然。」
『もうちょっとでできますからね!』
山 「じゃ俺も浴びてくるわ。」
私とは違って山崎さんはあんまり気にしてないみたい。
朝ごはんも美味しい、美味しいって食べてくれて。
私もこんな朝久しぶりだな...
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作者名:ペコ | 作成日時:2017年8月4日 1時