文豪から愛しい貴女へ

構って <中島敦> ページ33

クマぽんさんリクエスト

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事の発端は、大体この人が悪い

「Aちゃ〜ん。今日も可愛いね。一緒に心中を_____」

「断固お断りです」

「なら、何か奢ってあげよう」

「行きます」

物で釣った太宰さんが悪い

いや、釣られた私も悪いのだが……

奢られて探偵社に戻ると、私の恋人の敦が私をじっと見ていた

「敦？どうしたの？」

「……一寸来てください」

そう言って医務室に連れて行かれる

与謝野女医に言わなくて良いのかな？

「……Aさんは、矢っ張り太宰さんの様な人が好きですか？」

「え？ないない！奢ってくれるって言ったから……」

そう言えば敦は不満そうに下を向く

「僕だって貴女の好きなもの買えますよ」

「どうしたの？そんなに_____ん！？」

顔を覗き込むと顎を持ち上げられて深くキスされる

敦が……あの敦が！？

「ん……！」

いつ、誰が来るか判らないと言う状態も私をドキドキさせた

「……嫉妬しました。貴女が太宰さんばかり構うから、構って欲しかったです」

「それは、気がつけなくてごめん」

「いえ、僕もこんな事してごめんなさい。でも……」

そう呟いて敦が私を医務室のベッドに押し倒す

「一寸お仕置きが必要ですね。貴女が誰の物なのか覚えさせてあげます」

「え……敦？」

「……僕だって男なんです」

そう言ってまたキスをされた








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敦「リクエストありがとうございました！え、医務室の許可ですか？勿論取っておきましたよ」

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