文豪から愛しい貴女へ

眠り姫に <江戸川乱歩> ページ24

ウミソラさんリクエスト

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乱歩said

「乱歩！まーたお菓子食べてる！」

「もう、五月蠅いなぁ、君に迷惑かけてないでしょ？」

そう言いながら駄菓子を食べる

口うるさく僕に注意する彼女は僕の幼馴染のA

僕と彼女は犬猿の仲

「もう、知らないよ！」

そう言ってAが外に行ったのを確認して溜息をつく

「全く、朝から喧嘩なんて元気なモンだねェ」

「ふん」

そう言いながら机に座った瞬間

車のブレーキの音とクラクション

そして、Aの悲鳴が聞こえた

「A！」









「なんとか手は尽くしたけど…目が覚めない」

「ううん、ありがとう。与謝野さん」

そう言って与謝野さんが僕の肩に手を置いて医務室から出て行った

「……ねえ、起きてよ。A」

そういえば、何時もは返ってくる

「五月蠅い。馬鹿」

の声は返ってこない

僕の機嫌なんて気にせず注意するAは眠り姫みたいに寝てる

そっと側によって顔を覗き込む

頰に手を置いて、温もりがあった

そのまま顔を近づけて、口づけを一つ落とす

本当に奇跡に願っただけだった

「お願い……起きて」

そう言った瞬間、僕の頰に手が伸ばされた

「乱……歩」

「A……A！」

嬉しくてつい強く抱きしめれば

「痛い……」

と弱々しく言うA

「良かった。目が覚めて……」

「うん……ありがとう」

そう言われて一瞬固まる

キスしたのバレてないよね？

「側にいてくれてて」

そう言われて安心する

が、そのあと、Aがキスに気がついていたと気がつくのはもう一寸だけ後

「もう心配させないでね」

「うん……ごめんね」

そう言ってもう一度だけ抱きしめた








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乱「リクエストありがとう〜またリクエストしてくれたら嬉しいな〜」

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