文豪から愛しい貴女へ

玩具 <綾辻行人> ページ23

じゅりさんリクエスト

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「おい、A……珈琲が切れた」

「私は給仕じゃありません」

「辻村君が居ない今、入れてくれるのは君しか居ない」

そう言われて溜息をつきながら珈琲を淹れる

一応、皆には秘密で付き合っているが……彼は私を給仕としか見て居ないのだろうか

それだったら……嫌だな

「俺は一つもそんな事思ってないぞ」

「へ……」

「辻村君も弄りがいがあるが、君への弄りは少し違う」

「な……え」

「ククク……豆鉄砲を食らった鳩のような顔をしているな……だから面白い」

そう言う綾辻さんに珈琲を渡せば、満足げに珈琲を飲む

「俺の好みも完璧にしているしな」

「あ、あまり弄らないでくださいよ……」

「ククク……俺みたいな奴にそう言っても逆効果だって前にも言っただろ？」

「……でも、綾辻さんはいつも辻村さんばかり相手して私に構ってくれないじゃないですか」

「ほお……では幸い今は辻村君も居ない……来い」

そう言われてついていくと、地下の人形部屋に行く前に綾辻さんが私を壁の間に挟む

所謂壁ドン……

「辻村君がいるとAと楽しく遊べないからな。構ってやろう」

「そ、そういう意味で言ったのでは……」

「なに、玩具で遊ぶだけだ。さあ……何から始める？なんでもしてやろう」

そう言って綾辻さんは妖しく笑った









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綾「偶にはこういう遊びも悪くない。リクエスト感謝する」

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