文豪から愛しい貴女へ

また一年 <太宰治> ページ17

本日、6/19は太宰さんの誕生日なので……

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今日は恋人の太宰さんの誕生日

なのだが……彼は今行方不明である

折角の誕生日なのに

そう思いながら川へ行く

大抵、彼はここら辺で流れている

が、居ない

首がつれそうな木に行っても

一度家に帰ってみても居なくて

試しに探偵社に行っても居ない

「何処ですか……」

そう呟きながら探しても彼は何処にも居ない

と、何処からか聞き覚えのある声が聞こえて振り返ると

川で彼がどんぶらこ、どんぶらこと流れていた

濡れながら助けると、彼はけほけほと水を吐き出した

「いやあ、助かった。今日だけは自 殺しないように思ってたのにうっかり川に足を滑らせてしまってね」

「馬鹿……心配させないでください！」

そう言って泣きながら抱きつくと優しく背中に手を回してくれた

「また一年、生き永らえちゃったな」

「もう……なんで今更_____」

「こんな可愛い恋人ができちゃって、可愛い恋人が死なないでって言ったらどうしても回数が減ってしまうのだよね」

「……もう、口が上手いですね」

そう言いながら離れようとすると、腕を掴まれて

「好きだよ。ありがとう」

そう言って優しくキスされる

「……お誕生日おめでとうございます」

「ありがとう。死ぬ時は一緒に死のうね？」

「嫌です」

「ふふふ、帰ろうか」

「はい！」

そう言って私達は、手を繋いだ








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太「祝ってくれてありがとう。良かったら評価してね？美しいお嬢さん」

二人なら <ジョン・スタインベック>→←その手の温もりは <森鴎外>

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