文豪から愛しい貴女へ

数年越しに <宮沢賢治> ページ14

silentさんリクエスト

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あの時は、私も貴方も幼かった

「Aさん、僕達が大人になったら結婚しましょうね！」

「うん。約束だよ」

「絶対に幸せにしますよ」

そう言って小指を絡めて、草花で作った指輪を貰ったのが数年前

そして、数日前に左手の薬指に着けられた高級そうな指輪

私達は互いに大人になり、結婚をする

数年前の約束を果たすのだ

「Aさん！どうですか？」

結婚式の始まる前に私の元に来た彼はスーツ姿がかっこよかった

「賢治君、凄く似合ってる」

「えへへ。Aさんも……綺麗です」

そう言いながら二人で笑う

「僕、今も夢みたいなんです。ずっと好きだったAさんと結婚できるなんて」

「私も……約束を覚えてくれてたのも嬉しかった」

「勿論です」

そう言うと、賢治君が真剣な表情を見せる

「Aさん、僕、絶対に幸せにします！」

「ふふふ、うん。幸せにしてね」

「はい。約束通り誰よりも幸せにできるように頑張ります」

そう言っていると、会場に入場するように言われる

「じゃあ、また会いましょう」

「うん」

そう言って賢治君が出ようとした時、何かを思い出したように小指を出して

「指切り……しましょう」

「うん！」

「「指切りげんまん嘘ついたら針千本のーます。指切った！」」

「幸せに出来なかったら飲んでね？」

「飲まないように、必ず幸せにします」

そう言って賢治君は会場へ向かった

「……私は貴方と結婚出来るだけで幸せですよ」

そう呟いて椅子に座りなおした








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賢「リクエストありがとうございました！良かったら評価やお気に入り登録してくださいね」

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