25話 ページ27
セーラside
こわ〜い笑みを浮かべながら、ハリーの保護者にハリーに対する扱いについて遠回しに当てこする母さん。魔法使いらしき赤い髪の集団に気づかなかったら、多分後10分は続いていただろうな・・・
「さて、何番線だったかしら」
「9と4分の3番線よ。ママ、あたしも行きたい・・・」
母親らしきふっくらしたおばさんと、その横にいる小さな女の子の会話が聞こえた。どうやらビンゴみたいだ。
「ジニー、あなたはまだ小さいからね。ちょっとおとなしくしててね。
はい、パーシー、先に行ってね」
兄妹らしき4人の子どもたちの中で一番年長らしい男の子がプラットホームの「９」と「10」に向かって進んでいく。
どうするんだろうと私たちは目を凝らした。
ところが、男の子がちょうど二本のプラットフォームの別かれ目に差し掛かった時、私たちの視界が大量の旅行者の群れに遮られてしまった。
視界が開けた時には、男の子は消えていた。
「フレッド、次はあなたよ」
と、赤い髪の双子の片割れにふっくらしたおばさんは言った。
「僕フレッドじゃないよ。僕がジョージだってわからないの？それでも僕らのママ？」
「あら、ごめんなさい、ジョージちゃん」
「冗談だよ、僕がフレッドさ」
「フレッド」と「ジョージ」と呼ばれた双子は、「パーシー」と呼ばれた男の子と同じく、一瞬のうちに姿を消した。
母さんは驚いて固まっている私たちの肩をポンと叩き、ふっくらしたおばさんに話しかけた。
「すみません。あなた方もホグワーツへ行かれるんでしょうか？
私たち、汽車への行き方がわからなくって・・・」
「あら、こんにちは」
おばさんは母さんに軽く挨拶した後、私たちに視線を向けた。
「ホグワーツへははじめて？ロンもそうなのよ」
おばさんは、最後に残った一番年下の男の子を指差した。「ロン」と呼ばれた男の子は、背が高く痩せていて、ひょろっとしたそばかすだらけの顔をしていた。
「心配しなくていいのよ。九番線と、十番線の間の柵に向かってまっすぐ歩けばいいの。
立ち止まったり、ぶつかるんじゃないかって怖がったりしないこと、これが大切よ。
怖かったら少し走っていきなさい。さ、まずは男の子から行きましょうか」
「は、はい」
「すみません。どうもありがとうございます」
私は小さく笑いお礼を言った。
「いいのよ。困った時はお互い様だからね」
良かった
駅で会ったのがこんな良い人で
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いのり(プロフ) - コメント失礼します！金ローでハリーポッターを見て，この作品を思い出し読み返しました！数年前に何回も読みましたが、今読んでも面白いです！シリアスとはやく会えることを祈ってます！更新頑張ってください！待ってます！ (1月21日 1時) (
レス) id: 2ffbd373da (このIDを非表示/違反報告)
ナツピー(プロフ) - シェリーさん» コメントありがとうございます！親世代編から見てくださったのですか？とても嬉しいです！内容固まり次第更新再開しますのでお楽しみに！ (2022年1月27日 22時) (レス) id: 41b7b6a015 (このIDを非表示/違反報告)
シェリー - 初コメ失礼します。親世代の方からきました！親世代もすごく好きだし，子世代もすごく面白くて好きです！！夢主ちゃんがシリウスと会ったら…なんて考えてすごく楽しみです！更新頑張ってください！ (2022年1月27日 22時) (レス) @page39 id: 5fbad7a3d7 (このIDを非表示/違反報告)
ナツピー(プロフ) - ミリアさん» コメントありがとうございます。知ってる作品は書いてみたいと思うので、その時はまた読んでいただけると嬉しいです。 (2018年11月13日 6時) (レス) id: 41b7b6a015 (このIDを非表示/違反報告)
ミリア - 続きが楽しみで面白かったです!今後他の作品を作る予定があったら鋼の錬金術師とコラボかトリップか転生したリボーンか刀剣乱舞かワールドトリガーかワンピースかアニメKの作品が読んで見たいです。説明が下手ならすみません。今後も無理せず更新頑張ってください。 (2018年11月8日 9時) (レス) id: 9ed3e7f136 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ナツピー | 作成日時：2018年8月14日 14時
