人も鬼も、みんな弱い。【鬼滅の刃】

じゅうよん ページ17

『…あの、本当に…すいません。蝶屋敷まで、送って頂いて…』
杏「構わん構わん。女子をひとりに帰せるわけがない!!」
『…ありがとう、ございます』

杏「では、俺も失礼しようか」
『…あ、杏寿郎さん!!羽織…!!』
杏「む？ああ…!!羽織を買うまで使うといい(ﾆｺｯ」
『…ぇ、でも…』

杏「……それに、“見せしめ”にもなるだろうからな」


杏寿郎は、悪戯っぽく笑う。そして、歩き出した。


『…見せしめ…なんの？(ｷｮﾄﾝ』


杏寿郎の言葉を不思議に思いつつ、はやめに羽織を購入しようと思う。



＜…ガラッ＞

『……帰った』

し「……随分遅いお帰りですね(ﾆｯｺﾘ」
『し、しのぶさん…(汗』
し「……あら？その羽織」
『…さっきまで杏寿郎さんといたの』
し「……まぁ(驚」

『…なに？その顔』
し「……いえ、Aちゃん。あの様な人間は苦手かと思っていましたから」
『…杏寿郎さんは尊敬してるっ!!』


し「………まぁ(驚」

『…だ、だから苦手ではないからっ!!』

＜タ、タ、タ…＞

し「ふふふ、どこに行かれるんです？(ｸｽｯ」
『実弥のとこ!!(ﾌﾝｯ』

し「……Aちゃん、かわいい(微笑」



実「ｲﾗｲﾗ)……」
『………おっかな』
実「あ"？………っ!!」

＜とすっ＞

『ほら、元気だしなよ』
実「……お前、それ」
『ああ、この羽織？…杏寿郎さんがしばらく貸してくれるみたいでさ(困』
実「………」

『だから、はやめに羽織買わないとなぁって…』
実「……そーかよォ(ｲﾗｯ」
『……なんで機嫌悪いの？(ｷｮﾄﾝ』


実「は、はぁぁあっ!?(怒」


＜バンッッ!!＞

ア「不死川さんっっ、煩いですよっ!?(怒」

実「………」
『だってさ(笑』

ア「あ、お帰りなさい。Aちゃん」
『…た、ただいま』
ア「Aちゃん、この人煩いんで静めてくださいね？お願いしますよ!!」

＜タタタ…＞

実「……お前のが煩せぇわ」
『どっちもだよ』
実「あ"？」
『……(ﾌｲｯ』


『…さてと、そろそろお互い寝るか』
実「……ん」
『おはぎ明日食べるでしょ？貸して』
実「……」


実弥は差し出された腕を引く。


『………!?(驚』
実「……(ｼﾞｯ」
『…な、なに？』

実「……いーや？(ﾆｯ」


そして、腕を離した。


『？？……じゃ、戻るよ(汗』
実「……おー」


＜…ガチャン＞

実「……ありがとうな(ﾎﾞｿｯ」



『……ばーか、ちゃんと私に言えよ(ｸｽｯ』


＜タ、タ、タ＞


扉越しに聞いた、実弥の感謝。

ちゃんと嬉しくなるのは、少しでも“人”としていれているからだろうか。




『……さてと、“あちら”はどんな感じだろう？』

じゅうごっ→←じゅうさん

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