Only you5 (ページ42)

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ナオキ、、という人は私たちのことをよく知っているらしい

ナオキ「元々Aの母親は、今のAと同じ社長令嬢だったんだよ」

A「え、、、、、」

そんなことしらなかった

ナオキ「それで惚れちゃったのが父親ね、全くの庶民が相手になんてされるわけがなかった、今の北山くんみたいにね」

北山「まじで、、、笑」

想像ができないのか北山先輩は笑ってしまっている

ナオキ「それで母親の両親、つまりはお爺ちゃんとかだね、から条件を出されたんだ、嫁に欲しいなら会社に入っていちから学べと、でも見ての通りプライドが高いからね自分が誰かの下につくとか嫌がって」

北山「それで、、、？」

ナオキ「自分で会社を立ち上げて、上まで上り詰めた」

北山「でもそれじゃあ」

ナオキ「条件は満たせてないよね、でもそのあとの両親の会社と同等レベルにまで規模を広げて、これで文句ないですかって張り合って両親が折れたんだよ」

A「、、、、全然知らなかった」

お父さん、、そんなに努力して

お母さんのこともそれだけ好きだったんだね

ナオキ「会社への思いだったり、自分の考えをしっかり持ってるあたり本当にそっくり、そして北山くんとは相手に合わせず自分の考えを押し倒すところが似てるよね」

彼は微笑ましそうに話していた

A「どうしてあなたがそんなことを知ってるんですか」

北山「マジ不気味なんだけど……」

ナオキ「あの場救ってあげたのに不気味ってひどいなぁ」

彼が立ち上がろうとした時だった

ｶﾞﾀｯ

A「大丈夫ですか」

ナオキ「ごめんごめんちょっとふらついて、､ｺﾞﾎｯｺﾞﾎｯ」

ｶﾁｬ

父「だから言ったんだ調子にのりすぎだと、アメリカからわざわざ、病院まで抜け出して。医者を手配してきた、病院に行って治療を受けてくるんだ」

ナオキ「、、うわー、おせっかい、ｺﾞﾎｯ」

父「どうせ薬も飲んでいないんだろう、柴田早く連れてってやれ」

柴田「はい」

北山「柴田さん、、」

柴田さんは私たちに会釈してナオキという人に近づいた

ナオキ「、、、柴田さん、、懐かし、、、会うの何年振り？」

柴田「15年くらいですかね……、とりあえず行きますよ」

柴田さんに連れられてナオキさんは病院に向かった

父「あのバカ」

A「あの人はいったい誰なんですか」

父「はぁ、ちょっと待ってろ」

父は何かを探し始めた