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北山side

今日は藤ヶ谷に大学まで来てもらって少し話をしていた

藤ヶ谷「昨日玉森くんから連絡あったよ。また結婚の話持ち出したって」

北山「そろそろ何かしてくるとは思ってたけど」

藤ヶ谷「ほんと、もうどうするわけ？俺が力かせるのも限界あるんだけど」

歩きながら話していると、目の前に姿勢正しく立つスーツの男性がいた

北山「お前の？」

藤ヶ谷「いや、、、」

「お話があります」

その人は俺に向かって話しかけているようだった

北山「何ですか？そっち側の人間ってことだけはすぐにわかるんですけどね」

藤ヶ谷「北山、、、そんなに敵意を出さなくてもいいよ、この人は多分味方だよ」

北山「何でそう言い切れんの？玉森のだったら」

「察しが良くて助かります藤ヶ谷くん」

藤ヶ谷「あなたが、、、彼に何のようで」

北山「誰なんだよこの人」

柴田「柴田と申します」

藤ヶ谷「高瀬さんの、、付き人」

北山「付き人さんが俺に？もう近づくなとか言いに来たんですか？」

柴田「いえ、私はAさんの力になりたいだけなので」

Aの………

北山「もしかして、監視の人ってあなたですか」

柴田「ええ、私です」

この人のおかげで俺たちは、、

柴田「私にも時間がないので手短に話させていただきます」

なんだ、、？

柴田「来月に金城様が開かれる会にAさんも参加します。そこで婚約の話が進んでいくと思います、そこで決まればもう変えることはできないと私は思ってます」

藤ヶ谷「玉森くんの話は着々と進んでいるようですね」

柴田「ええ、Aさんのために何かをしたいと考えてくださっているのなら、この日までに、、といいますかこの日でなければ難しいです」

北山「………そうですか」

藤ヶ谷「その会はあまり知られていないですよね」

柴田「そうです、呼ばれているのは数少ない会社です」

藤ヶ谷「だったら北山にどうこうしろっていうのは無理ですよ」

柴田「だから私が中に入れるよう手引きをいたします」

北山「えっ、、、」

何を言ってるんだ、、この人は

北山「柴田さんでしたっけ、あなたは付き人なんですよね？そんな裏切るような行為いいんですか」

ずっとあの社長の下で働いてきたんじゃないんですか

柴田「…………」