Only you4

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夏休みに入り


すぐにやってきた大会




高校の時とは違ってなぜかギャラリーがたくさんいる





サッカーが強いことで有名な大学だし
当たり前なのかもしれないけど


明らかに北山先輩ファンが多い



なんか応援しづらいな、、、
他のチームメイトもナオキ以外わからないし

叫ぶに叫べない、、、、



「あの10番カッコよくない？」

「わかる、ギャラリーすごいし人気なんだよ」

「彼女いるのかな？」


10番着てるのは北山先輩……



先輩、、モテすぎだよ、、









試合はうちの大学の方が優勢で

3点差で勝ってる



だけどそれは先輩のゴールじゃない





先輩のかっこいいところみたいのに、、









先輩は動きが悪いように見える、、、



周りが、、うるさすぎて

集中できて、ない？









流石に大学生にもなったし
場を考えなきゃいけないってわかるけど、、


やっぱり北山先輩には試合を楽しんでほしいし

ゴール決めて欲しい


応援だもん、応援に来てるんだもん
叫んだっていいでしょう




自己完結して私は叫んだ



A「北山先輩！まだゴール決めてないよ！！」




思いっきり叫ぶと私の声が届いたのか



こっちを見た





それと同時に周りの人も、他の選手もみんなが私の方を見た








そして私の方を見て笑ったんだ









ちょうどボールを持ってた3年生が気を利かせたのか
先輩にボールが回った






先輩は綺麗なシュートを





ゴールのど真ん中に






決めた






A「やった！」









試合は勝利して終わった









終わってからは、恥ずかしさのあまり
すぐに会場から去った









北山「おい！」






北山「おいこら」





A「え？先輩」





帰り道後ろから声をかけられた




北山「なんでいつも叫ぶだけ叫んでさっさと帰るんだよ」


A「叫んじゃって恥ずかしかったから」


北山「Aちゃんのおかげで頑張れるんだから、いつも応援来てくれてるしお礼くらいさせろよ」


A「お礼なんていらないですよ、私が勝手にやってるだけだし、、、」


北山「じゃあお礼はしない、でもそのかわり勝手に帰んな、待ってろ」


A「なんで待つんですか？恥ずかしさで死にたくなるんですけど」


北山「………一緒に帰るためだろうが」


A「えっ」


北山「どうせ帰る方向同じなんだから一緒でもいいだろ」




これからは一緒に、、北山先輩と大会の後は帰れるんだ、、すごい、嬉しい

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