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ここへ来る前に2人とも夕飯は済ませてきたし、お互い明日も朝から仕事。
少しテレビを観てゆっくりして、そろそろ寝ようって増田さんが立ち上がる。
「ちなみに俺、誰かを泊めたことなんて無いから予備の布団とかないんだけど。
ベッド大きめだから大丈夫だよね？」
広さ的には大丈夫だろうけど、私の気持ち的には全然大丈夫なわけない。
絶対眠れないじゃん、今日。
いや、なんとなくそうなんじゃないかと思ってたんだ。
これでもまっすーファン歴10年以上。
他のアイドルに比べて謎な部分が多い彼だけど、一応ある程度の性質は分かってるつもり。
誰かを家に呼んでわいわい騒いだりお泊まりしたりさせたり、な人じゃないもんね…
「A奥行きなよ。落っこちないように」
『うん』
私そんなに寝相悪くないよ、って反論する余裕も無い。
シックな色合いの掛け布団を捲ってクイーンサイズのベッドに上がると、増田さんもすぐに横に寝そべった。
「もう真っ暗にしちゃっていい？」
『いいよ。…おやすみ』
ベッドサイドのリモコンで増田さんが照明を消す。
どうすればいいのか分からず仰向けのまま固まっていると、隣で増田さんが向きを変えたのが分かった。
「A、もしかして緊張してる？」
『まあ…』
「なんで？何十回も一緒に寝てるのに」
一緒の部屋と一緒のベッドでは全然訳が違う。
「Aはどうしたい？」
『え？』
どうしたい、とは…
増田さん、どういうつもりでそんなこと聞いてるの？
そして私は、実際今どうしたいんだろうか…
とにかく緊張しまくりで居心地は正直あまり良くないけど。
でも、ここから逃げ出したいわけでは無くて…
「ごめん、変なこと言った。
とりあえず、もっとくっ付いてもいい？
俺はAとくっ付いて寝たい」
『うん』
ダメなわけ無いし。
「A。ちょっとだけ頭上げて？」
言われた通りにすると頭の下に逞しい腕が差し込まれる。
腕まくらってやつ？
ドキドキは最高潮だって言うのに、トドメとばかりに空いてる方の手がそっと髪を撫でる。
「ねぇ…
これからもずっと一緒にいてくれる？」
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まり(プロフ) - なつさん» コメントありがとうございます！尊敬なんて、おそれ多いです^^;これからも毎日更新頑張ります☆ (2020年7月26日 2時) (
レス) id: fa3c703b69 (このIDを非表示/違反報告)
なつ(プロフ) - 初めまして。いつもよませていただいてます。わたしも書き手ですが、まり様は内容が面白いだけでなく毎日更新もされていて尊敬するばかりです！これからも応援しています！ (2020年7月25日 2時) (レス) id: 0189702ceb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まり
| 作成日時：2020年7月2日 2時
