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「ごめん。
さっきはつい、我慢出来なかったっていうか…」
ウキウキで助手席に乗り込んだ私に対して、先生は真面目なトーンでそう言った。
さっきって言うのは、つまり、キスしたことを言ってるんだよね？
『どうして謝るんですか』
しかもなんで急にそんなに思い詰めて…
「こうやってこないだも傷つけたのに…」
『全然。大丈夫ですよ？私』
最後に先生のマンションに行った時の事、気にしてたんだ。
あの時の私、やっぱり言い過ぎたかも。
「なら、いいんだけど。
で、どこか行きたい店はあるの？」
『いえ。特には…』
「じゃあ、適当にどっか良さそうなとこ入るか…」
ようやく普通のトーンに戻ってきた先生は、車をゆっくりと発進させた。
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「じゃあ、また」
『はい…ごちそうさまでした』
ご飯を食べて、寄り道することなく帰宅した。
もちろん色々期待してたし、そのつもりで先生を誘ったんだけど…
悪い雰囲気ではなかった。
先生が今週行った学会の話とか、加藤内科の話とか、それなりに盛り上がったけど、それだけだった。
店を出て車に乗ると、先生はまっすぐ私のアパートに向かった。
もっと一緒にいたいって言ったらいてくれたんだろうか。
微かな期待を持って先生の車を見送ってたけど、やっぱり止まることなく行ってしまった。
もしかしたら先生の気持ちはもう私から離れてるのかもしれない。
さっきのはほんとに、つい、だったのかも。
さっさと私を送って、菫さんに逢いに行ってたり…
そんな事しか考えられなくなって、LINEしようとして手に取ったスマホをソファの上に手放した。
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まり(プロフ) - ゆんさん» 最後までお読み頂きありがとうございました(*^^*)今後もお付き合い頂けたら嬉しいです！ (2020年5月25日 23時) (
レス) id: fa3c703b69 (このIDを非表示/違反報告)
ゆん(プロフ) - まりさんの書くお話が大好きで毎回とても楽しみにしています！今回もドキドキしたりちょっと胸がツンとしたり素敵な時間でした！ありがとうございます！ (2020年5月25日 12時) (レス) id: 32c7b28952 (このIDを非表示/違反報告)
まり(プロフ) - 彩耶さん» いつもありがとうございます☆今作も最後までよろしくお願いします(*^^*) (2020年4月30日 23時) (レス) id: fa3c703b69 (このIDを非表示/違反報告)
彩耶(プロフ) - 新作おめでとう。最後まで楽しく読みます☆ (2020年4月29日 17時) (レス) id: 357029ce8a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まり
| 作成日時：2020年4月29日 2時
