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「へぇ。ここ初めて来たけど、駅前結構色々あるんだ」
嘘でしょ。
この駅で降りてどうする気なの？この人。
残念ながら偶然同じ駅を利用していたという訳ではなかった。
「どっちなの？家」
『え…』
どうしよう。
このまま帰ったらついてくる？
『ごめんなさい。私、彼氏がいて。
実は今日も家で待ってるんです』
咄嗟に嘘ついた。
彼氏では無いけど万が一家まで来られても貴久がいるし、どうにかなるか。
「またまたぁ。
Aちゃん彼氏いないってさっき他のコが言ってたよ」
誰だ？そんなこと言ったの。
まあ、間違ってはいないけど…
貴久と連絡先交換しとけば良かった。
てか、まだお互いの連絡先知らないのもおかしいよね。
「A」
そんなこと思ってたらすごいタイミングで貴久がこっちに駆け寄ってくる。
なんで？
やっぱり魔法使いなのかも…
「そろそろ帰ってくる頃かと思って迎えに来た」
自然に私の手を握る。
「本当にいたんだ、彼氏」
公務員の彼は、そのまま駅へ戻って行った。
「帰ろ」
貴久は私の手を握ったまま歩き出す。
『なんでわかったの？帰る時間』
「なんとなく」
そこは魔法って言わないんだ。
もしかしてずーっと待ってたとか？
「さっきの、会社の人？」
『違う。
でも、貴久が来てくれてほんと助かった。ありがと』
貴久はわざとらしく口を尖らせる。
「A、もう新しい彼氏探してんの？
一応、俺いるのに？」
『違う違う。
人数合わせで付き合わされただけだよ』
「良かったー。俺、追い出されて行くとこ無くなっちゃうかと思った」
なんだ。
ヤキモチ妬いてくれたのかと思ったら、住まいの心配だったか。
「よく行くの？」
『何が？』
「今日みたいな、合コン的なやつ？
もう行かない方が良くない？」
今度は結構真面目なトーンでそんなこと言ってくる。
『行かないよ。
もう誘われないと思うし、もし誘われても断る』
「じゃあ、Aが急に男の人持ち帰って俺と鉢会っちゃうことも起こらずに済むね」
やっぱりそういう心配？
そんなことしないし！
って言おうと思って、やっぱり言えなかった。
私貴久を持ち帰ってるし、今日だって危うく一人ついてくるとこだった。
『ダメだな、私』
自分に呆れる。
「何？どうした？Aは全然ダメじゃないよ」
立ち止まった貴久の顔がそっと近づいてきた。
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まり(プロフ) - ぴょんさん» はじめまして(*^^*)毎日お読み頂きありがとうございました！今後ともよろしくお願いします。 (2020年4月30日 23時) (
レス) id: fa3c703b69 (このIDを非表示/違反報告)
まり(プロフ) - まつさん» コメントありがとうございます！色々読んで頂いているようで、とっても嬉しいです(*^^*)今後もぜひお付き合い下さい。 (2020年4月30日 22時) (レス) id: fa3c703b69 (このIDを非表示/違反報告)
ぴょん(プロフ) - はじめまして！完結おめでとうございます！めちゃくちゃおもしろかったし、たくさんキュンキュンしました！この作品を読みに来ることが毎日の楽しみになってました！また読み返します！これからも応援しています。 (2020年4月27日 22時) (レス) id: 6fc41468f4 (このIDを非表示/違反報告)
まつ(プロフ) - はじめまして！JUMP担なのでNEWSのお話は最近読み始めたばかりですが、まりさんのお話どれも好きで一気読みしてます！こちらの作品もものすごく素敵でした！願わくばドライブデートからのおっすーになる部分を…詳しく…番外編など…！お気持ちご向きましたら…m(><)m (2020年4月27日 18時) (レス) id: c1ce19b84f (このIDを非表示/違反報告)
まり(プロフ) - 亜紀さん» コメントありがとうございます。毎日チェックしてくださり、ありがとうございました。 (2020年4月27日 2時) (レス) id: fa3c703b69 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まり
| 作成日時：2020年3月28日 1時
