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『まだ仕事忙しい？帰って来ないの？』
「帰るよ。…今日は帰んないけど」
やっぱり今日は帰んないのか。
だったらせめてもう少しこうしてくっついてたいって思ったけど、観覧車の一周はあっという間で、外側から係のお兄さんが扉を開けた。
直後にユキちゃんたちも降りてきて、久々の2人きりの時間はこれにて終了。
「じゃあ、帰りますか」
そのまま、出口のゲートをくぐった。
「じゃあ…って言ってもみんな電車だから、帰り道も一緒か」
『そうだね』
そのまま目の前の駅に向かおうとすると貴久が逆方向を指差す。
「俺は用事あるからここで」
そうだ。
ここから近いとこに用事があるって言ってたもんね。
次会うのはいつなんだか…
『じゃあ…』
「Aもでしょ」
ん？何が？
.
テーマパークのゲート前でユキちゃんと伊東くんと別れ、なんだかよく分からないまま貴久の後ろをついて歩く。
「乗って？」
そう言って、駐車場に停められた黒いSRV車のドアを開けた。
『何これ。レンタカー？』
「どう見てもレンタカーじゃないでしょ」
私の膝の上にブランケットを置いて、慣れた様子で車を発進させる。
『もしかして、貴久の車？』
「そう」
『車持ってるなんて聞いてない。
どこに置いてたの？』
「会社の駐車場。
A、歩き回って疲れたでしょ。寝てていいよ」
住むとこ無いけど車は持ってんの？
色々わかんな過ぎて寝てる場合じゃないし。
『ねぇ。貴久って何者なの？ほんとに』
「ん？…魔法使い」
久々に聞いたよ、それ。
「そんなことより、もう着くよ」
え？
てっきり家まで送ってくれるのかと思ったら違ってた。
そうだ。
近くに用事だ。
私も一緒にだったとは思わなかったけど。
『てか何？ここ』
「ん？ホテル」
知ってるよ。
先月オープンして今話題の高級リゾートホテルじゃん。
貴久はスタッフに誘導されるまま、入口前に数台分ある駐車スペースに車を停めた。
「A知ってる？ここのレストラン。
フランスの店にいた三ツ星シェフが…」
『いやいや、ちょっと待って。
…そこでディナーなんて言わないよね』
「言うよ？」
無理無理。
そんなの聞いてないからもちろん持ち合わせは無いし、そもそもドレスコード思いっきりアウトでしょ。
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まり(プロフ) - ぴょんさん» はじめまして(*^^*)毎日お読み頂きありがとうございました！今後ともよろしくお願いします。 (2020年4月30日 23時) (
レス) id: fa3c703b69 (このIDを非表示/違反報告)
まり(プロフ) - まつさん» コメントありがとうございます！色々読んで頂いているようで、とっても嬉しいです(*^^*)今後もぜひお付き合い下さい。 (2020年4月30日 22時) (レス) id: fa3c703b69 (このIDを非表示/違反報告)
ぴょん(プロフ) - はじめまして！完結おめでとうございます！めちゃくちゃおもしろかったし、たくさんキュンキュンしました！この作品を読みに来ることが毎日の楽しみになってました！また読み返します！これからも応援しています。 (2020年4月27日 22時) (レス) id: 6fc41468f4 (このIDを非表示/違反報告)
まつ(プロフ) - はじめまして！JUMP担なのでNEWSのお話は最近読み始めたばかりですが、まりさんのお話どれも好きで一気読みしてます！こちらの作品もものすごく素敵でした！願わくばドライブデートからのおっすーになる部分を…詳しく…番外編など…！お気持ちご向きましたら…m(><)m (2020年4月27日 18時) (レス) id: c1ce19b84f (このIDを非表示/違反報告)
まり(プロフ) - 亜紀さん» コメントありがとうございます。毎日チェックしてくださり、ありがとうございました。 (2020年4月27日 2時) (レス) id: fa3c703b69 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まり
| 作成日時：2020年3月28日 1時
