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「寂しい？
俺をあの人の代わりにしてもいいよ？」
『じゃあ、ずっとそばにいてって言ったらいてくれる？』
「いいよ。俺、ずっとここにいてもいい？」
『うん…』
─────────
『ねぇ。本当にずっといるの？』
「そのつもりだけど」
夜になっても貴久は出て行く気配がない。
『でも、貴久の家は？』
「家は…特に無い」
何それ。
ホームレス？
『どういうこと？
私、貴久を養うほどの収入無いからね？』
「それは大丈夫だよ」
そういえば、昨日のバーの支払いしてくれたよね。
お金はあるけど家は無いの？
ますますよく分からない…
『仕事は？』
「一応してる」
『どんな？』
「うーん…魔法使い？」
何なの？
結構真面目に聞いてるんだけど…
「まあまあ」
不意に後ろから伸びてきた貴久の腕に閉じ込められる。
「Aにお金せびったりすることは絶対無いから、安心してそばに置いといてよ」
なんだかなぁ。
知らない男の人家に上げてる時点で絶対ダメなんだけど…
だけどこうやってぴったりくっ付いてくるのとか、頭を撫でられるのとか、結構好きかもって思ってしまってる。
とりあえず明日まで。
明後日、私が仕事に行くタイミングで出てってもらおう。
その前に何かあったら仕方ない。
どうせ元々どん底にいたんだから。
勝手にそう決めて、貴久の胸に身を預けた。
「おいで、A」
先にベッドに入った貴久が半分空けたスペースに腕を伸ばして私を呼ぶ。
てか、私のベッドだけどね？
そう思いつつ貴久の腕を枕にしてベッドに入ると、もう片方の腕で身体を抱き寄せられる。
貴久はこれ以上何もしてこない。
いや、何期待してるの、私。
.
私が仕事に行く準備をしていても貴久はベッドから出る気配がなかった。
『ねぇ。私もうすぐ出かけるんだけど』
「うん。行ってらっしゃい」
『じゃなくて…』
なんて言えばいい？
もう出てって、ってストレートには言いづらいし。
『貴久は、仕事じゃないの？』
「別に。タブレットがあればどこでも出来るし」
そう言って唯一持ってた大きなリュックを指差す。
「…わかったわかった。
俺も出るよ。夜また来てもいいでしょ？」
『うん。まあ…』
貴久は手早く着替えて帽子を被ると、私と一緒に家を出た。
「A大丈夫？
会社にあの彼いるんでしょ？一緒にいってあげよっか」
一瞬頷きかけたけど、さすがに遠慮しといた。
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まり(プロフ) - ぴょんさん» はじめまして(*^^*)毎日お読み頂きありがとうございました！今後ともよろしくお願いします。 (2020年4月30日 23時) (
レス) id: fa3c703b69 (このIDを非表示/違反報告)
まり(プロフ) - まつさん» コメントありがとうございます！色々読んで頂いているようで、とっても嬉しいです(*^^*)今後もぜひお付き合い下さい。 (2020年4月30日 22時) (レス) id: fa3c703b69 (このIDを非表示/違反報告)
ぴょん(プロフ) - はじめまして！完結おめでとうございます！めちゃくちゃおもしろかったし、たくさんキュンキュンしました！この作品を読みに来ることが毎日の楽しみになってました！また読み返します！これからも応援しています。 (2020年4月27日 22時) (レス) id: 6fc41468f4 (このIDを非表示/違反報告)
まつ(プロフ) - はじめまして！JUMP担なのでNEWSのお話は最近読み始めたばかりですが、まりさんのお話どれも好きで一気読みしてます！こちらの作品もものすごく素敵でした！願わくばドライブデートからのおっすーになる部分を…詳しく…番外編など…！お気持ちご向きましたら…m(><)m (2020年4月27日 18時) (レス) id: c1ce19b84f (このIDを非表示/違反報告)
まり(プロフ) - 亜紀さん» コメントありがとうございます。毎日チェックしてくださり、ありがとうございました。 (2020年4月27日 2時) (レス) id: fa3c703b69 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まり
| 作成日時：2020年3月28日 1時
