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「海にドライブとか、結構ベタでしたけど」
『いえ。楽しいですよ？誰かと出掛けること自体、すごく久しぶりだし』
どこか行きたいところはないかって聞いたら、Aさんは星が見たいって言った。
星が見えるスポットとか、色々検索したけど、結局暗くなるまでここで待とうということになった。
風が強かったので、自販機で飲み物を買って一度車に戻ってしばらく待つと、月と金星と、その周りにいくつかの星が現れた。
「星とか、詳しいんですか？」
『眺めるのは好きだけど、でも実はそこまで詳しくはないんです』
Aさんは車を降りてスマホを取り出した。
『今はアプリで星座とか星の名前もわかっちゃうんですよね』
アプリを開いて空と照らし合わせると、星の名前が表示される。
「すげーな。そんなアプリもあるんだ」
『こうやって、星の名前調べてもさっぱり覚えられないんですけどね』
詳しくはないけど、アプリ入れてまで観るって。
亡くなった旦那さんの影響、とか…
『星言葉ってあるの、知ってます？』
「いや…」
アプリを閉じて、今度は別の何かを検索しているようだ。
『誕生星っていうのがあるんです。加藤さんのは…』
誕生星は前にマスターから聞いて知ってる、というのはあえて言わなかった。
星言葉なんて書いてあったっけ。
『加藤さんは、アルドラですね。おおいぬ座の。
｢理想の高い芸術的センス｣ですって。合ってるんじゃないですか？』
「いや、そんなことないと思うけど…」
てか、俺の誕生日…知ってたんだ。
『見えるかな。アルドラ…』
再びアプリを開いて夜空にかざす。
その横顔が綺麗すぎてしばらく釘付けになった。
『うーん。わかんない…』
「見えないんじゃないですか？小さい星だし」
『そんなことないですよ。2等星ですもん。
私のなんか、5等星ですよ？絶対見えるわけないから、羨ましいです』
旦那さんが【ベガ】だったっていうのが、俺は凄く羨ましいけど。
『あ。あの辺かな。あれがシリウスで…』
「どれ？」
一緒に探そうとスマホに手を伸ばすと、指先同士が触れてしまって、Aさんの肩が少しピクっとしたのがわかった。
拒まれたら仕方ない。
そのまま帰ろう。
思い切って、スマホごと白くて華奢な手を包み込んだ。
『加藤さんの手、暖かいですね』
拒むどころか、そう言って俺の顔を見上げてくる。
星なんかより全然キレイなその目に吸い込まれる様に、唇を塞いだ。
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まり(プロフ) - ゆかさん» コメントありがとうございます☆全部読んで頂いてるなんて、嬉しすぎます！温かいお言葉ありがとうございます。更新頑張ります。 (2019年10月12日 0時) (
レス) id: fa3c703b69 (このIDを非表示/違反報告)
ゆか - 初コメですが、、以前から、コッソリとまりさんの作品大好きで、全て読ませて頂いております！低評価の件ですが、どうか気にする事なく、まりさん自身ムリのないよう更新頑張ってください！楽しみにしております(^^)/ (2019年10月11日 3時) (レス) id: 58f4b53075 (このIDを非表示/違反報告)
まり(プロフ) - ○○さん» コメントありがとうございます☆私の作品を見つけて頂いてありがとうございます。だいぶ元気がでてきましたので、最後まで頑張ります！ (2019年10月8日 22時) (レス) id: fa3c703b69 (このIDを非表示/違反報告)
まり(プロフ) - ひなさん» コメントありがとうございます☆年上彼女がマズかったのか、と悔いていたので少し安心しました。確かに、誰かが評価してくれると直後に低い点を入れられる、と言うのが続いていたんです…最後まで頑張ります！ (2019年10月8日 22時) (レス) id: fa3c703b69 (このIDを非表示/違反報告)
まり(プロフ) - りんりんごさん» コメントありがとうございます(^-^)温かいお言葉、励みになります。最後まで更新頑張ります！ (2019年10月8日 22時) (レス) id: fa3c703b69 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まり
| 作成日時：2019年9月20日 3時
