月のお話。：Kwmr ページ6
Side You
疲れた…
テスト前3日である私はちょっと頑張って遅くまで自習をしていた。
退出のカードをするために入口ヘ向かう。
ﾋﾟｯ
よし、完了。
あとは早く帰って寝よう。
「遅くまでお疲れ様。」
後ろから急に話しかけられた。
誰もいないと思って気を抜いていたので、思わずビクッと反応する。
『なんだー、河村先生。』
外まで送りますよ、と優しく言ってくれる先生。
先生とは小説の趣味が合うからよく話す。
今日も多分これから少し話すだろう。
「もうすっかり日落ちて、月が出てますね。」
『ほんとだー。』
その美しさにしばらく見惚れる。
『先生は、月と太陽どっちが好き？』
「月ですかね。僕は誰かが輝いているのをそっと見守りたい主義なんで。」
先生らしい回答。
でも＿＿＿＿
『先生も輝けば良いのに。』
先生が自分の力で輝こうとしたら一体どうなるんだろう。
「良いんです月のままで。いづれそのひとの恩恵を受けて光れますから。」
やっぱり独特な思考を持つ人だ。
『私は誰かの太陽になれるのかな。』
「もう十分なくらい、なれているかと。」
河村先生が言うなら、そうなのかな。
少しだけ胸張って生きていけそうな気がする。
「ねぇAさん。」
『なぁに先生。』
「月が…綺麗ですね。」
おまじないのお話。：Ymmt→←ジュースのお話。：Ko-Chan
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 23人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
星ノ瀬豹(プロフ) - 28さん» ご指摘ありがとうございます。自分的にはわかりやすいかなと思って変えてみましたが裏目に出てしまったようですね。以後変えていこうと思います。 (2022年7月17日 23時) (
レス) id: b4103a798a (このIDを非表示/違反報告)
28 - 女のセリフが『』だからじゃない？ (2022年7月11日 11時) (レス) @page8 id: 9969ec834e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：星ノ瀬豹 | 作成日時：2022年7月4日 10時
