野球のお話。：Sgi ページ2
『わっかんなーーーい！！！』
自分1人しかいない自習室で大きな声をあげる。
手元には開かれたままの教科書。
教科は化学基礎。
『こんなの絶対基礎じゃないわ。何がどうなってるの！』
いやー全くわからない。
と、そこで
ｺﾝｺﾝ
誰かが部屋をノックする音が。
『どうぞー。』
ｶﾞﾁｬﾘ…
「どうしたの？Aちゃん。どこかわからない？」
『須貝先生！！』
今一番頼りになる先生！
『この結合の種類のところがわからなくって。』
あー、そこね、と言いながら私の隣の椅子をひいて座る先生。
「じゃ、特別授業な。」
須貝先生って、超伝導研究してるんだっけ？
なんか超って着いてるの面白いよね。
(説明中)
「…ってなるわけ。どう？わかった？」
『めちゃくちゃわかりやすいです。天才です。』
「ふふ、ありがと。休憩挟みながらやりなよ？」
『大丈夫です！ってか、先生また焼けました？』
「俺草野球好きなんだよ。」
そうなんだ。知らなかったなー。
そして、哀しい目で遠くを見つめてこう言った。
「ま、まだストライクは打て打てないけど。」
須貝さんでも難しいんだ。
「君に。」
ん…？
今のどういうこと？
『せんせ、それっt』
「俺さ、Aちゃんの前だといっつも空振りだね。」
私の言葉を遮って話す先生。
私の心には疑問符がたくさん浮かんだままだった。
「けど結局どんな回りくどい言葉よりもまっすぐが一番なのかもな。」
まっすぐ。
先生らしいけど。
「ねぇAちゃん。俺と禁断の恋してみない？」
ーーーーーーーーーーーー
君の心にストライクなんてベタなお話すみません。
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星ノ瀬豹(プロフ) - 28さん» ご指摘ありがとうございます。自分的にはわかりやすいかなと思って変えてみましたが裏目に出てしまったようですね。以後変えていこうと思います。 (2022年7月17日 23時) (
レス) id: b4103a798a (このIDを非表示/違反報告)
28 - 女のセリフが『』だからじゃない？ (2022年7月11日 11時) (レス) @page8 id: 9969ec834e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：星ノ瀬豹 | 作成日時：2022年7月4日 10時
