69:タイミング ページ23
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生憎、混雑した場所はAも無惨も好まなかった。
それを配慮したのか無惨たちを恐れた故だからかは知らないが何故かパーク側から個室が用意された。金持ちってすごい
ピザとポテトとジュースを頼んでゆっくり食べ終わったらデザートのパフェを頬張る。うまい
『んん〜♡おいしい〜』
｢愛いやつめ｣
Aのほおばる姿を愛でるような瞳で見つめる無惨の声は彼女には届かなかったが、気持ちはとっくのとうに伝わっている。
長い睫毛に細い頸、すらりと形が整っている輪郭、雪のように白い肌、桜色の上品な唇、猫の様な縦長の瞳孔を持つ切れ目の紅い瞳。
これらのパーツが恐ろしいほど整っているこの二人、どこからどう見ても兄妹だがそうゆう面に熟知した者たちは彼らを恋仲ーー恋人という。
"前"の様な結果にはならない。同じ失敗はしない無惨だがこの妹のこととなるとめっぽう弱くなる。それはAも分かっているし、なんなら彼女も同じである。
つまり、どちらかが一歩踏み出さねば
だがそれは無惨が今、一歩リードしていた。彼女の思い立ったら即行動の行動力はいつになっても変わらないがそれを一番近くで見てきたのは無惨だ。
だから、どんな結果になっても 否、結果は分かっているがこの手順は守りたいし彼女の願いも含まれているため叶えるのは必然。
あとはーーー
｢(やはり、タイミングだな...)｣
混雑した場所は嫌いだ。二人っきりになれる場所で、尚且つ己以外の邪魔がない場所。
そうすると場所はかなり限られてくるが問題はない。
『？ おにー様、何か違うこと考えてるでしょ？』
｢ん、そうだな。Aの頬に着いたクリームのことばかり考えてたな｣
『え、早く言ってよそーゆーの』
いそいそと頬に手を当ててあ、ほんとだ と、クリームを拭う。やはりその仕草も愛おしい。
まだ食べたいが乗り物も乗りたい、というAの希望でアイスキャンディーを買ってその後も平均三回程絶叫系に乗りまくった。
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しゃんぷー猫猫(プロフ) - ここさん» コメントありがとうございます。長い間手をつけれない状態が続きましたがゆっくり更新していきたいと思っています。今年中には必ず更新するので、それまで待っていただけたら嬉しいです。 (2020年11月27日 19時) (
レス) id: 132edadeec (このIDを非表示/違反報告)
ここ(プロフ) - はじめまして、鬼舞辻ちゃんのお話最初から全部見させて頂きました。とても面白かったです！此方の作品の更新はもうしないのでしょうか…？とても素敵な作品なのでもしよろしければ更新お願い致します！ (2020年11月3日 23時) (レス) id: 866cd439ef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まり。 | 作成日時：2020年7月24日 1時
