【愛され？】主お世話係の苦労【亀甲貞宗】 (ページ3)

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第二話　主お世話係は集合して下さい。ページ3

昼食にと今までずっと持っていたお盆には、少し皿の位置はずれたものの、料理自体は無事だった。

『(…揺さぶられた時はどうなるかと思った…)』

しかし、あの亀甲貞宗をどうしようか。
追い出すわけにもいかないし。

大広間に着き、テーブルにお盆を置いて、やっとこさ腰を下ろす。

とっくに昼食の時間は過ぎているため、居るのは自分一人。

いただきますと、礼をしてから冷めてしまった料理に手をつける。

『(…美味しい)』

好物のきんぴら蓮根を頬張っていると、襖が開いて長谷部がこれまたお盆を持って入ってきた。

長谷部「A！まだ昼食を食べていなかったのか？」

『…うん。丁度いいところに来たね、長谷部』

そう言うと、頭に?マークを浮かべた長谷部が、私と向かい合う形で座る。

礼をして食べはじめた長谷部に、今日あったことを話した。

長谷部「…あぁ、亀甲貞宗のことなら知っている。俺は亀甲を主に会わせまいとずっと監視していたのだが、目を離した隙に居なくなってな。Aが見つけてくれたならよかった」

『…それで昼食が今なのね……ご苦労様』

はぁ、と深い溜め息をついた長谷部の肩をぽんと叩く。

するとお前もな、と軽く頭を撫でられた。

食べ終わったら、亀甲貞宗を監視しよう。

一つ仕事が増えてしまったな。

*