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you side
その日の夕方、トントンさんに
「今日はもう夕飯まで休んでええよ」と言われ
私は一人、自室へと戻っていた
夕飯まではあと二時間程ある
その間、グルッペンさんに渡された
「フェリス」という題名の本を読んでいた
内容はドイツ語のようだけど
題名は違う国の言葉らしく
グルッペンさんに聞いたが教えて貰えなかった
さて……後から聞いた話
私の存在は表に出さないそう
まぁその方が面倒な事にはならなそうだ
「……つまらないなぁ」
本を読む時は
酷くつまらない時間だと思う
物語でも、論文でも
何を言っているのか分からない
何が「嫌い」なのか
何を「愛している」のか
何が「怖い」のか
全くわからないし、つまらない
私とは無縁のこと
そんな感情、知らないし知りたくもない
過去の私は持っていた感情でも
持って
いらない感情だったから捨てたのだ
だから……
「A、おる？」
私の思考はそこで止まった
私がなかなか返事をしなくても
その声の主が扉の前にいる気配は消えず
私も声を返した
『いますよ』
「入っても、ええ？」
『はい』
ゆっくりと扉を開け、入ってきたのは
フードを目深く被ったゾムさんで
今朝よりも深くフードを手で下げていた
『どうされたんですか？』
ゆっくりと私に近付き
椅子に座っていた私の前で膝をついた
zm「…あの、謝りたかってん…！ほんま、すまんかった！」
『…何故ですか？』
zm「最初に、ここに来る前に傷つけたんも、無理に戦うことを強要したんも、どっちもや」
『私は何も気にしていませんよ』
何を謝ることがあるのか
ゾムさんは私に対して何もしていない
それなのに、何故こんなにも頭を垂れるのか
zm「俺の能力な、【その手に純血を】って言って、触れたモノも、人も、簡単に傷つけるんや……痛かったんとちゃう？」
『大丈夫ですよ、痛覚なんてあって無いようなものですから』
zm「あと、俺な、やっぱりAと戦いたくて……今度はいきなり飛び掛るなんてせんから、近いうちに戦ってくれへんか…？」
フードの下から見える
ライトグリーンの瞳が
様子を伺うように私を写した
『いいですよ。ただ、ちゃんとトントンさんに許可を取ってください。私自身の判断では出来ませんからね』
ヴッ……と小さく唸ったゾムさんは
重々しく頷くと、立ち上がって
…弱く私を抱きしめた
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霧がかり - 突然すいません。目次のページの説明文のところ能力者だと思われます (2020年4月17日 16時) (
レス) id: 9462559efa (このIDを非表示/違反報告)
斬(プロフ) - アルバートさん» 銃系統のロマンが……カッコイイ？ウホッ←……頑張りやす！！ (2020年3月8日 19時) (レス) id: 72381179a9 (このIDを非表示/違反報告)
アルバート - え!?銃詳しいの!?かっこいぃぃぃぃ!!!!!AK47の�儀芯瓦戮討澆燭蕕瓩辰気�っこええやん!!ってなった。(最初のかっこいぃぃぃぃは斬さんのことですよ)こっちの小説も更新頑張って!! (2020年3月8日 17時) (レス) id: 33ab6007d7 (このIDを非表示/違反報告)
斬(プロフ) - しおりんさん» はい！！全力で頑張ります(￣^￣ゞ (2020年1月24日 19時) (レス) id: 72381179a9 (このIDを非表示/違反報告)
しおりん - 斬さん» 頑張ってください！小説もテストも(*^-^) (2020年1月24日 16時) (レス) id: 527cd6ca75 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：斬 | 作成日時：2020年1月20日 23時
