私の人生、∞の記憶 (ページ39)

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どうしたら… ページ39

大倉side

大「Aビックリするかなー」

今日は久々に時間が空いたから、

Aのお見舞いに来た。

何も今日は行くこと伝えてなかったし、

皆んな忙しくて行けてへんかったから、

喜ぶやろなアイツw

めちゃくちゃ寂しがりな奴やから。

もう通い慣れたこの808号室。

コンコンと2回ノックをして、

大「きたでー」

と病室に入ると、

Aは夢の中だった。

大「あ、寝てたか～…」

タイミングミスったな～と思いながらも、

今日は別にこれから予定もないし、

起きるまで側にいることにした。

眉間に眉を寄せながら眠るA。

大「どうした、苦しいん？」

おでこを撫でると、

少し強張った顔が安らいだ。

苦しいんかな、大丈夫かな、と心配になりながら

ベッドの下に視線を落とすと、

ゴミ箱に黄色のノートが捨ててあるのが見えた。

勝手に見たらあかんかな、と思いつつ

ノートの中を見ると、

そこにはたくさんの詩が書かれていた。

大「ヒカリへ向かって走る…自由になれると胸が踊った。……ええやん」

1枚目からパラパラと見ていくと、

突然詩の雰囲気が変わった。

最初の方は元気…というか、

諦めない感じの、生き生きした歌詞が、

暗い…重い……悲しい。

苦しい歌詞が綴られている。

大「……酷い酷い何したっていうんだ。こんな事なら早く居なくなってしまえ。…そう思う自分が弱くて大っ嫌いだ。」

……いつのまに溜め込んでいたのか。

これはAの本心を綴った詩なんやろうか。

何で…どうして……。

グルグル考えてると、

「はぁ…はぁ……んん…」

苦しそうな息遣いが聞こえて、

パッとAを見ると、

顔色が悪く、冷や汗が凄く出ていた。

大「！？A、A大丈夫か！？」

肩をポンポンと優しく叩くと、

ゆっくり目を開けた。

「…た、つぅ？……っ。ちょ、外出てて」

大「は？何で…」

「早よ出てって！！！！」

起きた途端余計顔色悪くなったAは、

いきなり大声を出して俺を病室の外へ出した。

ビックリして俺もそのまま出てもうたけど…

え、ほんまにそのまま出ちゃってよかったん？

えっえっ……。

病室の前で棒立ちになっていると、

看「すみません、通ります。小鳥遊さん失礼しますね～」

と、バタバタと看護師2人がAの病室へと入って行った。

……絶対大丈夫やないやん…。

ノートの事といい、今の状況といい…、

俺どうすればええの……。