私の人生、∞の記憶 (ページ38)

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不安ページ38

ラジオ復帰をしてから4ヶ月くらい経った。

週一でラジオ収録をして、

たまにメンバーがお見舞いに来てくれて、

SNSで最近の出来事とかを話して、

ベッドの上で詩を書いて、

本を読んで、お昼寝して、

食べたくなくてもご飯を食べて、

寝て、食べて、寝て、食べて………

「ああああ！」

疲れてしまった。

いつも同じことばかりする事が。

お買い物行ったり、家でギター弾いたり、

メンバーみんなで楽屋でワイワイしたい。

私ももっとお仕事がしたい。

ここ1ヶ月で体調が一気に悪くなった。

それと同時に私の心も沈んでしまった。

ラジオの収録も今週はお休みしてしまったし。

今週は誰も会いに来てくれてない。

詩も自然と暗いものになって、

それを読み返してまた自分も暗くなる。

「こんなの書いてるから…。」

そう思ってノートをゴミ箱へ捨てた。

「皆んなに会いたい……。寂しい…」

ベッドの中で泣きそうになる事が増えた。

今日は雨だからか、

偏頭痛持ちの私には体がいつも以上にしんどくて、

頭も痛いし、気持ちも悪いし。

癌がいろんなところに転移してて、

身体中が痛くて、倦怠感も酷い。

「はぁ…、死にそ」

そう呟いて、スマホで雨が降っている外の風景を撮った。

そして、1日1回投稿してるSNSでの現状報告。

『今日は雨だからか体調が悪いなぁ。こういう時は心も体も疲れちゃうやんな。疲れた～。
早く天気になーれ。』

その文と一緒にさっき撮った写真を投稿した。

そうすると、直ぐに

"大丈夫？"

"直ぐに晴れるよ！頑張って！！"

というリプが来る。

でも今の私には全部逆効果で…、

「言われなくてもずーーっと頑張ってるよ……」

そう呟いてスマホをベッドに優しく叩きつける。

そして、ハッとして、

「………元気づけてくれてるのに…ほんまごめん」

またどんどん暗い気持ちになる。

猫みたいに丸まって、

布団を顔まで深くかけて、

私は今の現実から目を背けるように、

眠りについた。