私の人生、∞の記憶 (ページ20)

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入院ページ20

看「こちらが小鳥遊さんの病室になります。
何かありましたらナースコールでお呼びください。
また後で先生とこちらに来ますので、その時今後の詳しいことをご説明します。
…あと、あまり病室外には出ないようにお願い致します。騒ぎになってしまうので。
それでは失礼します。」

「あ、ありがとうございます。」

言うことだけ言って行ってしまった…。

病室外に出るなかぁ。

私も散歩くらいはしたいんやけど。

迷惑はごめんってね～？

「はぁ、とりあえず荷物とか整理しよ」

階が高いから窓からの眺めはええなぁ。

部屋も広いし。病室内にトイレあるから楽やし。

…でも1人やから暇になりそう。

そんな事を考えながら荷物を整理して、

小さなソファーに座って皆んなへやっとメールの返信。

返信が終わると、

あーあって思いながら空を眺める。

入院1日目で暇やん。

医「小鳥遊さん。入りますよ～」

「あ、はい～」

ナイスタイミング先生。

医「今日からよろしくお願いします。今体調とかどんな感じですか？」

「今日背中と胸が痛くて起きてしまいました。あと、手が痺れてて…咳も出ます」

医「そうですか…。小鳥遊さんの乳癌は、リンパ節、肺、骨などに転移しています。今日この後また詳しく検査しますが…抗がん剤治療は出来るだけ早い方がいいです。
明日から始めても大丈夫ですか？」

「はい、全然大丈夫ですよ」

医「わかりました。……ツアーは楽しめましたか？」

先生からそんな事聞かれるなんてビックリで、一瞬固まってしまった。

「………はい。めちゃくちゃ幸せな時間でした」

先生はにっこり笑って、よかったです。と言った。

その後、色々また話されて、

30分後に検査始まるので着替えといてくださいと言って出て行った。

今から検査でいつ終わるんやろー。

お昼ご飯もらえるのかなー？食べたないなー。

着替えてベッドの上でゴロゴロ。

するとすばちゃんからメールが。

渋『16時くらいに見舞い行く。ヤスも連れてく」

お、やった。

流石に16時には終わるやんなー？

『りょーかい。ありがとぉ』

メールを返信した。けど返事は来ない。

すばちゃん素っ気ないなぁ、いつもの事やけど。

でも、ほんまはめちゃくちゃメンバーの事大切にしてる人やねんで？

…知ってた？w

にひひひってニヤけてたら、

看「小鳥遊さん、検査に行きますよ」

って呼ばれて急いで準備をした。

早くすばちゃんと章ちゃんに会いたいな。