私の人生、∞の記憶 (ページ16)

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メンバーに伝えようページ16

「ハァ……ハァハァ…しんど」

ライブが終わって裏に回った瞬間、

私は崩れ落ちた。

めっちゃしんどい、何これやば。

安「A？大丈夫？？疲れ過ぎた？」

章ちゃんがそばに駆け寄ってくれて、

背中さすってくれる。

でも全然息切れが止まらへん。

「ねーね、たっちょん呼んできてくれへん……？」

安「おん、待っててなぁ」

章ちゃんも疲れてるのに走らせるの申し訳ないなあ

それでも、すぐにたっちょんを呼んできてくれた。

大「どしたA」

「ごめん、立たれへんから楽屋まで運んでくれる？w」

大「無理して笑うな、」

笑ったら少し怒られた。無理してへんしー

でも、私の頭を撫でておっきい体で私を優しく抱っこしてくれる。

「おっきいから安心や～」

安「俺でもAくらい抱っこできるのに」

大「ヤスは無理やてwww」

たっちょんと章ちゃんの会話を聞きながら、

少しウトウトしそうになった時、

大「楽屋ついたで！ソファに下ろすなぁ」

「ん、ありがとう」

寝そうやったのにな。

丸「ちょ、どしたん？」

って、たっちょんに運ばれてきた私を見て、

皆んながソファに寄ってきた。

横「体調悪いん？」

渋「熱とかは？」

錦「ポカリとか持ってこよか？」

皆んな……優し過ぎへん？？w

「あの、さ。言わんとあかん事があんねん。」

皆んな頭に“？”浮かべながらこっちを見る。

「乳癌になってしもうて。ステージ4やねん。
5年も生きられんらしい。
明日から入院して、抗がん剤治療受けるからしばらく休止になっちゃう。
皆んなに迷惑かけてほんまごめんなさい。
でも私頑張るからさ、お見舞いくらい来てな？w」

村「ちょ、待て待て待て。え？乳癌になってしもうたって？ほんまに？」

「ほんま」

安「ステージ4…？」

「おん、」

横「5年も生きられへんの？」

「いろんなとこに転移しててもう取り切れへんのやって」

丸「明日から入院？」

「急でごめんな。」

その後、沈黙が続いた。

「事務所には、一昨日言ってん。ライブ出るのやめろ言われたけど、私がなんとか説得して出させてもらった。
皆んなにも…早く言いたかったけど、心配性な皆んなもやめろって言うやろうから、急になってごめん。ほんまごめん」

涙が溢れてくる。

泣かんって決めてたのに。

この涙はなんの涙やろ？