ポートマフィアの白衣の悪魔

たえまなく過去へ押し戻されながら 二 ページ25

首領室の前に行き扉をノックして入る

『失礼します』

森「エリスちゃーん、ちゃんとケーキも買うから〜」

エ「嫌よ！そう言っていつもリンタロウはドレスばっかり買うのだもの」

なにやら揉め事のようだ

『どうかしましたか』

森「あ、A君！じゃあ、A君もくるよ」

エ「本当！？なら行くわ！」

『え、何の事でしょう』

そう聞けば森さんは満面の笑みで

森「実は時間までエリスちゃんとお買い物に行こうと言っていたのだよ。丁度良かったよ」

『……全く、その程度で僕を利用しないでください。ま、僕も新しい白衣とケーキが欲しいですね』

森「う……判ったよ。買います……」

『え、いや別に払って欲しい訳じゃ……』

森「ま、偶には良いじゃないか」

そう言われたのでお言葉に甘えた









外に出ると、様々な物がショーウィンドウを飾っていた

『うわあ……綺麗』

エ「この宝石Aに似合いそうね」

森「成る程……でもA君は中々こう言うものを着飾ることないねぇ。彼氏の一人や二人いれば変わるのかな？」

『一人や二人って最悪な女じゃないんですから』

そう言うと苦笑いされる

『宝石ですか……あんまり興味なかったというかないですね』

森「……周りが男の子ばっかりだったから女子力がないのかな？」

そう言って失敗したと言わんばかりに天を仰ぐ森さん

エ「でもAは意外に可愛いものは好きよ？」

『まあ……多少は』

そう言ってまた一件みる

『これは……！新しい本の新作』

森「ん？ああ！私が上げた本かい？未だ見ていたのかい」

『はい。あれは大好きなシリーズの一つですよ』

そう言って思い出す

『あれで色々学びましたから』

森「それもそうだね」

と言っていると

僕の横にいたはずのエリス嬢の姿が忽然と消えた

森「え、エリスちゃーん！？」

『余り離れてないでしょう。周辺を手分けして探して……また此処に集まりましょう』

そう言って辺りを見渡す

周りには人、人、人……

金髪は珍しいがなんせ背が低い

『難しいかな……』

そう呟いてから人混みを掻き分けるようにエリス嬢を探した

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