彼女には向かない職業 二 ページ19
森「下顎骨剥離骨折、前頭骨、胸椎裂離、頸部靭帯損傷、上腕・大腿筋断裂、全身I度熱傷……そして昏睡。Aくんは橈骨遠位端骨折、膝蓋骨骨折、同じく昏睡……」
中也くんに抱えながら来た首領室から声が聞こえた
森「派手に壊されたものだね。任務失敗の代償というわけだ」
扉を開けると暗く、森さんの顔は見えない
樋「申し訳ありません」
中「おい……どうすんだ」
『見ておこう』
そう言ってこっそりその場に居る
森「何方もこのまま意識が戻らないかもしれない」
いえ、目覚めてます
樋「そんな!」
森「……A君が起きれば状況は変わるが難しい。気を落とす事はないよ。君たちは良く頑張ったよ。確かに探偵社の襲撃に失敗し、人虎の確保を失敗し、輸送船を沈めたけど、頑張ったから良いじゃないか」
『…………矢っ張り』
森「頑張りが大事。結果は二の次だ。そうだろう?」
樋「……」
森「そうそう、作戦中に芥川君たちが潰した“カルマ・トラジェント”の残党が手勢を集めているそうだ。芥川君たちへの復讐だろう」
『……!不味い……』
森「良いかね、樋口君、マフィアの本質は暴力を資幣とした経済行為性だ。何を求めても誰を殺してもいい。だが、暴力を返される事は支出であり負傷だよ」
樋「そんな、負傷などと……芥川先輩は、これまで任務で多大な成果を発揮し、Aさんも_____」
森「確かに芥川君は優秀だ。A君も古株でその成果は私が一番知っている。彼等の暴力性と忠実性は組織でも抜きん出ている
…………では、君は?」
樋「!」
森「樋口君、君は自分がこの仕事に向いていると思った事はあるかね?」
樋「…………」
森「……今日はもういい」
樋「失礼……します」
そう言って樋口ちゃんが通り過ぎ扉を開け消えた
森「昏睡状態と聞いていたけど、元気になったのかい?」
バレてた……
『まあ……足と手が動かせませんが』
森「……芥川君は?」
『今聞いた話だと、今してしまったら一瞬で死ぬ可能性も考えられます。もう少し治ってからかと』
そう言えば森さんは頷き
森「ところで……中也君にはいつまで抱きついてるんだい?」
『……えっと、治るまで?』
中「俺にも都合があるんだが?首領、確か車椅子があった筈ですよね?」
森「ああ、あるね。それを使おうか」
『……樋口ちゃんを、どうするんですか』
そう言えば森さんはにっこりと笑う
森「A君、私は組織全体の首領だ」
その一言で、“処分する”そう言っていると思った
それが判ると僕は中也くんに直ぐに頼んだ
絶対にさせたくない
絶対に殺させない
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リュカ(プロフ) - セイレーンさん» ふふふ、助手決定です!いや〜私も嬉しいものです!次回作も楽しんでくださいね!待ってます!崇めるなんてそんな大袈裟な……崇めるんじゃなくて、その……また感想くださいね!いつもそのコメントに励まされてるのでこっちが拝みたいです! (2019年5月1日 22時) (レス) id: 23cb7545a0 (このIDを非表示/違反報告)
セイレーン - ああ〜国木田さん!分かりました。分かりましたから〜!! いやー、武者君助手決定!イェー!然も、黒の時代まで…リュカさんは神様ですか?崇めて良いですか? (2019年5月1日 21時) (レス) id: 217a6ebd89 (このIDを非表示/違反報告)
リュカ(プロフ) - セイレーンさん» そうなんですね!少ないのですね……テストですか……頑張ってくださいね!出ないと国木田さんが……国「計画通りにしなかったら後悔するぞ」あ、来てましたね (2019年5月1日 20時) (レス) id: 23cb7545a0 (このIDを非表示/違反報告)
セイレーン - えっと、一年は8人です。小中一貫校なので…一番多くて小3、15人ですね。小1なんて3人ですよ…あ、私中学です…もうすぐ修学旅行行くんですけど、次の週はテスト…明日からテス勉です。計画立ててあるので。計画通りやんないと、国木田さんに怒られちゃいますからね! (2019年5月1日 20時) (レス) id: 217a6ebd89 (このIDを非表示/違反報告)
リュカ(プロフ) - セイレーンさん» ですね、書いてて結構気に入ってます。多いでしょうか……でも六人って一学年もそれくらいですか? (2019年5月1日 19時) (レス) id: 23cb7545a0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:リュカ | 作成日時:2019年4月19日 21時