第37話続 ページ35
探偵社医務室にて
紅葉さんが寝ていました。少しすると、目を覚ましました。横を見て、驚きで目を見開きました。
「やあ、姐さん。ご無沙汰」
太宰さんが側に座っています。少し離れた場所に雪奈がいました。
「……この程度の縛(いまし)めで、私を紮(から)げられると思うたか」
「真逆、だから私が見張りに」
「フッ確かに、久しいのう。裏切者よ。組織の誰もが、其方(そち)の首を狙っておるぞ」
「はは、行列に並ぶよう云わないと」
「まあ、特に狙っておるのがアンじゃがの」
「あ、矢っ張り。この前も、月華君経由で殺害予告を出されたよ」
「夜桜を諦めれば良い話じゃ」
紅葉さんは、雪奈をちらりと見ました。
「……童、桔梗は居るかえ。後、花は何処じゃ」
「あの子は……行方知れずよ。貴女の所為よ」
突然、紅葉さんはわらい出しました。すると雪奈は、腕を虎化させました。
「何が可笑しい!」
襲い掛かろうとして、太宰さんに止められました。
「!太宰さん…」
「彼女は私に任せ給え。君は外に」
「太宰さん、でも!」
「善いから」
雪奈は、外へ追い出されました。二人は出ていったのを確認しました。
太宰サイド
「却説、早速で悪いけれど開戦まで、もう間がない。そして捕虜には、大事な仕事が在るよね?マフィアの戦況、今後の作戦を教えて貰おうかな」
「ハッマフィアの掟を忘れたかえ、坊主?江戸雀(おしゃべり)は、最初に死ぬ」
参ったなー少し、脅しにかけるか?
「姐さん」
「じゃが、鏡花が無事なら話し遣らんこともない」
「えっ良いの?」
以外な応えが返ってきた。黙りを決め込むかと思っていたのに……
「構わん。鴎外は、鏡花と久作には、捕まった際、話しても善いと云うとったしな」
「うわぁー、森先生相変わらずだ。何で、A達には甘いかな〜」
森先生、今も昔もAに甘かったし……嗚呼、一番の要因は、エリス嬢のお気に入り具合か
「それにのう、A達のきょうだいが増えるかも知れないのじゃ」
「え、嘘。……この組合との戦いの中でかい」
「そうじゃ。確か組合の人間じゃったな」
「へえ……鏡花ちゃんは今、事務所の方に居るよ」
A達に家族が増えるのか……(・ε・` )またガードが堅くなる
「そう言えば、鏡花ちゃんが谷崎君から離れないのだけど、姐さんは理由(わけ)を知っているかい?」
「谷崎……男かえ」
「そうだよ」
「なら安心じゃの。確か、潤一郎じゃったな」
報告義務が未だに生きてた
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香蓮(プロフ) - 時雨さん» 返信が遅れ、すみません。鬼灯様は私も読んでいるので、ぶっ混んで見ました。有難うございます。此からも宜しくお願いします! (2017年10月20日 23時) (レス) id: cd4a112f1d (このIDを非表示/違反報告)
時雨 - 鬼灯ネタああああああっ!面白いです(*´-`)頑張ってください! (2017年6月18日 22時) (レス) id: 0b0c816585 (このIDを非表示/違反報告)
香蓮(プロフ) - 遊兎さん» 有難う御座います!更新頑張りますね。楽しみに待ってってください。 (2017年5月22日 21時) (レス) id: 622d8c59e3 (このIDを非表示/違反報告)
遊兎 - 面白かったです!!一気読みしちゃいました(*^^*)更新頑張って下さい!楽しみに待ってます(*´ω`*) (2017年5月22日 21時) (レス) id: 214e30e491 (このIDを非表示/違反報告)
香蓮(プロフ) - 三波葵さん» 有難う御座います。楽しみに待ってってください。うちの芥川は、原作よりちょびっと、丸くなっているので、そう思って頂けて嬉しいです。 (2017年5月20日 18時) (レス) id: 622d8c59e3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:香蓮 | 作者ホームページ:http://霧屋蘭斗、霧屋2016
作成日時:2017年4月1日 1時