金塊探しの旅 〜参〜

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3人は家の中へと入っていく

白「いま出ていった兵士はほっといていいの？」

杉「この家が気になる」

『二人とも気を付けろ、まだ中にいるかもしれないぞ』

尾形は扉の影に身を隠した

尾「(不ﾀﾋ身の杉元…!?
これまた厄介な野郎が来やがったな…)」

白「あやしいぜ
例の本があったのはここかも」

先ほど月島達が交戦していた部屋に入る

白「え？なんだこりゃ！」

ｶﾁｯ

白「！？」

尾「シ〜ッ、お前が白石由竹だな？
土方歳三から聞いてるぜ

(こいつらに月島の邪魔をさせるか…)」

白「白石気を付けろ！まだ家の中に誰かいるかもしれん！」

白「杉元…見ろよこれ…！
鶴見中尉は恐らくここで刺青人皮の偽物を作っていたんだ！
さっき出ていった兵士はそれを奪い合っていたに違いない

今すぐに追った方がいいぜッ」

白石は鶴見の人形を持って出て来た

『あいつこんなものまで作っていたのか』

杉「え、この家の持ち主の人知ってるの？」

『泊めてもらったんだ』

白「それより早く追いかけるぞ！！」



3人は町に向かい月島を探すが一向に見つからない

杉「どこ行きやがったんだ？」

ﾋﾞｮｫﾝｯ

目の前をトロッコが走り去った

白「いた！」

杉「俺達もトロッコを追いかけるぞッ！」





江「月島さん！このまま坑道に入って逃げましょう！
坑道は入り組んでいて出入口もいくつかあるんです！

ボクが作った偽物の刺青人皮、
鶴見さんに届けてヨシヨシペロペロしてもらうんだッ
鶴見さぁん！！！」

ダァァン！

二人は後ろを振り返る

杉元、白石、サムルの3人がトロッコに乗って追いかけてくる

月「不ﾀﾋ身の杉元！？
奴も刺青人皮の噂を嗅ぎ付けて来やがったのか！
ｸｿｯ!!こんなときに」

ダンッ！
ダンッ！

白「奴等を逃したらまずいぞッ
偽物の刺青人皮がバラ撒かれたら大変な事になる！」

杉「あのシロクマが偽物を作ってる職人だろう。
取っ捕まえて手持ちの他にも作ってないか聞き出す
あの兵士は排除するしかない……って

何してんのサムルさん！？」

サムルはトロッコから身を乗り出して月島達にむかって

『お前ら怪我はなかったか！』

江「はい！ありません！！」

『ならよかった…

だが江渡貝！！お前刺青人皮の事黙ってなぁ！！！！』

江「す、すみませぇぇん！！！」

後ろから尾形も追ってくる

尾「連中が殺し会うのを待って刺青人皮をかすめとるか」

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