金塊探しの旅 〜参〜

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バキンッ

姉「ぎゃー！」

ひぐまは姉畑の足を踏みつけて折る

『くそっ！』

ｷﾝｯ

またひぐまに向けて射る

ｸﾞｻｯ
ぐぉぉぉぉ！

ひぐまが怯んだ隙に杉元が姉畑を引っ張り安全な場所まで運ぶ

フラフラ

ドッ……









キラ「逃げるのはいいが服を着ろ
嫁ぐ前の女がさらしで外をうろつくんじゃない！！！」

『すまん…』

サムルはさらしで外をうろついたことについてキラウシに説教を受けていた

キラ「まったく…」

サムルに服を渡し、顔を手でおおう

キラ「お前の綺麗なその肌を他の男に見られたくないんだ」

『傷だらけで汚いと思うんだが』

皆「「「いや綺麗だがら」」」

何故かその場にいた全員が言う

『お前らこーゆーときは仲がいいな…』

サムルは反省として近くで座っていた

『暇だな』

みんなの作業をずっと見ていたが、姉畑の元に向かう

『姉畑支遁』

姉「はい？」

『お前が本当にカムイ達を愛しているのならば、
もうこんなことはするな』

そう伝えると杉元達の所に行く

姉「……あの人の言う通りだ、
本当に愛しているのならば傷つけてはいけない！」

その後杉元が姉畑に入れ墨を写させるように頼み、うつさせてもらった

姉畑は別れ際にサムルに向かって深いお辞儀をした









キラ「オホホホホーイ！」

「オホホホホーイ！」

キラウシともう一人の男が頭付の毛皮を板の上に乗せて叫ぶ

杉「オホホホホーイ！」

ア「オココクセという叫びで火の神様に熊が獲れたことを知らせる意味もある」

「オノンノオノンノ！」

「オノンノ！」

コタンの女達が歌い出す

『キラウシが村長に谷垣の誤解を説明してるところだ』

すると村長がにこっと笑う

杉「笑った！！」


ア「カムイホプニレ…神の出発という意味の儀式で狩りによって獲った大人のヒグマを送るものだ」

『外のおりで育てた飼い熊を送る儀式とはまた別の儀式だ』

ア「このあとヒグマの頭は家の外のイナウがたくさんある祭壇に移動する
木の削りかけであるカムイへの贈り物だ
カムイはイナウを沢山持っていると神の国で地位が高まる」

『貰ったイナウは金や銀のイナウに変化して財宝になると言われてるんだ』

杉「あっちの世界でも金には価値があって沢山持ってりゃ幸せになれるってわけか」

『まぁ、そいうことだ』

腕を組ながら話すサムル

杉「てか、男だらけの場所でさらしだけとか二度とやらないでね！」

ぐわんぐわんとサムルを揺らした

『善処する…』ガクガク

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