金塊探しの旅 〜参〜

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一方小樽の鶴見中尉勢は…

鯉「はぁ〜…鶴見中尉に叱られる
白石由竹を逃したと聞いてさぞかしお怒りだろう？
どんな様子だった？月島軍曹ぉ…
鶴見中尉殿は私の事を何かいっていなかったか？」

月「あー…」

鯉「言わなくいいっわかってる月島ぁ！
きっと私は網走にでも行かされて犬童四郎助の監視でもやらされるつだ！

うぉぉぉぉ！」

鯉登は後ろ○○けぞり転がり回る

月「鯉登少尉殿、お気を確かに
ホラホラ、頼まれていた写真を持って来ましたよ」

そういって月島は鯉登に写真を渡す

鯉「おぉ〜ッ良い良いッ良いではないか！
月島あぁ！
鶴見中尉殿のお顔に傷がないから奉天会戦の前くらいか？

はぁ…渡しは月島軍曹が羨ましい…
あとほんの少し早く生まれていれば…
私もお供することが出来たのに」

月「…」

鯉登は自分の顔写真を写真の月島の顔に張り付けた

鯉「いいぞぉ〜ぴったりだ！
月島ッ
米を潰して糊を作ってくれ」

月「嫌です」

鶴「来てたのか鯉登少尉」

鯉「キエエエエエエエエエッ！！」

鯉登は奇声をあげ、鶴見に向けて土下座をする
そして早口の薩摩弁を喋リ始めた

鶴「落ち着け！早口の薩摩弁だと全く聞き取れんぞ
深呼吸しろ」

鯉「ふーー…」

また早口の薩摩弁を喋りだす

鶴「分からんッ！」

鯉「月島ぁ！

白石に逃げられはしましたが入れ墨は写しておきましたと言え」ヒソヒソ

月「白石の入れ墨は写してあるそうです」

鶴「どうして私にだけ早口の薩摩弁になるのだ鯉登少尉
白石という男に利用価値があると判断したから殺すなと命じたのだ

それをみすみす敵の手に渡すとは失望したぞ鯉登少尉」

鯉登は後ろに倒れる

鯉「はっ」

脱ぎ始める鯉登

鶴「ほぉ…似合ってるじゃないか、
網走監獄の典獄に化けていた囚人の皮だな？
確かにこれは思わぬ収穫だったな
情報を総合するにこの刺青人皮は詐欺師の鈴川聖弘とみていいだろう
よくやったぞ鯉登少尉


ただ…せんが甘いな」

鯉「がーん！」

鶴「そういうところだぞ！鯉登少尉」

鯉登少尉はビタビタと腰を曲げて謝る

鶴「刺青人皮は他の刺青を持つ囚人を引き寄せるということだな

のっぺらぼうは囚人に小樽へ行けと指示している
罠をはれば脱獄囚がかかる可能性がまだあるはずだ

鯉登少尉お前は旭川での任務を外れろ」


鯉登はショックのあまりその場に座り込んだ

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