金塊探しの旅 〜参〜

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白「いててて」

杉「こっちだ白石ッ
キロランケ達が馬を待機させてる！」

白「杉元お前大丈夫か？」

『はぁっはぁっ…』

杉「サムルさん！血が…！」

白「え！？サムルちゃんだったの！？」

『いいから早く逃げるぞ！鈴川はもう逃がした
早くしないとこっちが捕まるぞ！』ﾊﾞｯ

サムルは走り出す

杉「走れ白石！」



鯉「逃がすなっ！」




尾「杉元こっちはだめだっ！南へ逃げろあっちだ！
さっきの銃声で蜂どもがあちこち巣から飛び出してきた！」

白「杉元とサムルちゃんが撃たれちまった！」

尾「不ﾀﾋ身なんだろ？ﾀﾋぬきで走れ！」ｸﾞｲｯ

尾形はサムルの腕を掴んで走る

白「無理だっ！
こんな傷の杉元とサムルちゃんが走り続けられるわけねぇ！」

杉「俺の…足が止まったら…白石ッ
お前がアシリパさんとサムルさんを網走監獄まで…」

目の前に大きな気球があった

白「何だありゃあ！」

尾「気球隊の試作品だ！」

白「あれだっあれを奪うぞ！！」


杉「銃をよこせっ！」

尾「全員さがれっ！もっと離れろ！」

白「早く動かせっていってんだろ！
動かしたらさっさとおりろっ！」

杉「のれっ！サムルさん俺につかまって！」

四人は気球隊のいる場所に到着すると気球を動かし乗り込む

杉「下がれ！」

「どうせ撃ってこねぇはったりだ！
撃てば飛行船に当たらんでも水素に引火しかねん！」

「逃がすなつかまえろっ！」

兵士達が気球に掴みかかる

杉「離せてめぇらこらっ！」

がっ
どがっ

ザッザッザッ
パシッ

「あ！俺の軍刀ッ！」

ダダダダダダっ
だっ

鯉「はっ！」

ガシッ

『！？
(杉元達気づいてない…)』

サムルはヨロヨロと立ちあがり鯉登に向けて銃を構える

鯉「そんなよれよれで私に当てるつもりか」

『ﾌｯ…当てるつもりなんてさらさらないよ』

パァンパァン

鯉登の足元を狙ってうち込む

杉「！？鯉登少尉！」

尾「…」

鯉「おのれ貴様！」シュンっ

鯉登はサムルに向けて軍刀を降るがそれを避けた

剣先がサムルの帽子と口の布に引っ掛かり、帽子と布が吹き飛ぶ

鯉「！？！？／／

貴様…！女か！」

『ゴフッ…』ｸﾗｯ

杉「サムルさん！」

後ろによろめいたサムルを支えて後ろに下げた

杉「やばい！撃たれたのが腹だから血が大量に流れてる…
このままじゃﾀﾋんでしまう！」

鯉「！？」

白「は？！早く止血しねぇと！」

『私は…まだ大丈夫だ

だから早くそこの男をどうにかしろっ！』

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