30 ページ31
淀「どうした鯉登少尉」
鶴「鶴見中尉が旭川へ到着するまで白石には誰とも接触させるなと指示されているはずですが…」
鈴「中尉の言いつけを守らんといけないのですかな？
淀川中佐」
サムルは焦りを感じていた
『(やばい、鶴見の手下か？
淀川は弱味を握られているはず…)』
淀「戻れ！お前などよんでおらん！」
鯉「犬童さま……
ちんちんぬきなっもしたなぁ」
その場にいる全員が鯉登少尉の言葉におどろく
白「ちんちん？」
鯉「犬童さまが月形の樺戸監獄で典獄を務められていたとき、
薩摩藩の囚人たちと接する機会が多く……
薩摩の方言を流暢に使いこなすとお聞きしました」
淀「鯉登…何のつもりだッ」
鯉「さっきおいがなんちゅうたかこたえてみっくんやせ」
杉元は銃を背中で隠しながら構える
鈴「よがへるとひえっくっもんでな」
杉「(犬童が薩摩弁に精通しているというのは網走の囚人たちなら知っていたみたいだが、短い時間でしっかり対策してきた
天才詐欺師と呼ばれるだけのことはあるぜ)」
鯉「あさはてあぶいがいりもすな」
鈴「わがばっかいしぃちょっど」
鯉「つっぎゃげくうたこっがあいもすか」
鈴「さけのしおけにがっついじゃっど」
白「何言ってるかさっぱりわからんな
ほんとに同じ和人の言葉かよ」
鯉「じゅじょなのんごろじゃっどきっもした」
鈴「いまごっはよおなりもした」
ドクンッ
『！？ッ！』ｸﾞｲｯ
パァンパァンパァン
鯉登が三人に向けて発砲した
鈴川はサムルに引っ張られたお陰で頭ではなく耳にあたった
杉元は左肩を撃たれ、サムルは腹を撃たれた
ドカッ
ごっ
白「……！！」
鯉「鶴見中尉の情報では犬童四郎助は下戸だ」
『ぐっ……』
鈴「サムルさん……！」
淀「…むう……なめくさりおって！
こいつなんてさっさと皮にしてしまえば良かったんだ」
白「ちょっと待って！」
鯉「白石は殺さないでください！鶴見中尉に叱られてしまう私がっ！」
パァン
杉元が椅子を持って素早く白石の前に出る
白「杉元！」
杉「俺は不ﾀﾋ身の杉元だぁ！！
サムルさん！！逃げるぞ！」
どがしゃぁぁん
杉元は窓を突き破り飛び降りる
『くっ…！鈴川先に逃げろ！』
鈴「だが…」
『いいからいけ！早く遠くに逃げろ！』
鈴「ッ…！」
鈴川は外へ逃げた
そして傷口を手で押さえながらサムルも飛び降りる
鯉「追えっ！飛び降りろ！」
だぁん！
「！？」
鯉「外の仲間か…！」
尾形は木から飛び下りる
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 55人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
睡眠煎餅(プロフ) - 推し尊いさん» 戻ってきている事にしています！説明不足ですみません！ (2022年2月26日 21時) (
レス) @page38 id: 9221f93b04 (このIDを非表示/違反報告)
推し尊い(プロフ) - あの、37ページに造反組の名前があるんですけど、造反組が助かったことを中尉が知っているってことは三人は師団に戻って来たんですか？ (2022年2月26日 19時) (レス) @page38 id: 83b850b061 (このIDを非表示/違反報告)
睡眠煎餅(プロフ) - のりまきさん» 返信遅くなりすみません！！応援ありがとうございます！ (2021年8月14日 22時) (レス) id: 9221f93b04 (このIDを非表示/違反報告)
のりまき - 尾形が変態に、、、主人公すごい、、、 面白いです！更新頑張って下さい！ (2021年8月2日 0時) (レス) id: b9004baca3 (このIDを非表示/違反報告)
睡眠煎餅(プロフ) - gergerpaさん» それは光栄です！頑張って更新していきます！！ (2020年9月20日 19時) (レス) id: 9221f93b04 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：睡眠煎餅 | 作成日時：2020年9月20日 15時
