金塊探しの旅 〜参〜

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鈴「まず髪を切り、眉毛を薄くする
髪の毛を前に流していたっけ」

牛「おぉ…なんとなく似てきたかも」

尾「第七師団内に網走監獄の典獄と親しい人間がいる可能性が低いが
よほど似ていないと多少面識のある人間にならばれちまうぞ？

大丈夫か？」

土「犬童は…厳格で潔癖、規律の鬼と言われながらも個人的な恨みで私を幽閉する矛盾を持ち合わせている
心の歪みが顔に現れている」

杉「たしかに…性格って顔に出るよな
ひぐまもキツネっぽい顔つきしてて睨んでくるのは気性の荒いひぐまだって
そうなんだよね？アシリパさん？」

ア「」ｺｯｸﾘ

アシリパはふねを漕いでいた

杉「だめだ…おねむの時間だ」

鈴「ふむふむ、ならばこれでどうかな」スゥー

鈴川は真顔になる

その姿をみた牛山、家永、永倉、土方は驚く

杉「…で網走監獄の典獄に化けて第七師団相手にどうしようってんだ？」

鈴川は床に寝転ぶ

鈴「俺に考えがある
まぁ…焦るなって、準備が必要だ」

カクンッ
ﾄｻｯ

アシリパが土方の背中に寄りかかった

そして土方はアシリパを自分の膝の上に乗せて寝かせる

杉「ほっとけよ、眠いと機嫌が…」

土「やれやれこの子は大物だ…」

杉「…………


あっ！」

杉元は何かを思い出すとアシリパをだっこしてサムルに預ける

杉「サムルさん、アシリパさんを…」

『わかった、アシリパおいで』

サムルはアシリパの頭を撫でながら抱っこする

ア「ん、、サムル、あれ歌ってくれ」

『……あぁ』

サムル達は外へ出る
そして外へ出るとゆっくりと歌い出す


私の可愛い小さな天使よ
この世界に住む私達人間を
皆平等に愛しておくれ

苦しむ人々をお前の
穢れなき清き心で
生きる意味を教え、
生きる力を与え、
人々を救っておやりなさい

私の可愛い小さな天使よ
一人になっても決して挫けないで
お前は挫けてはいけない
人々を守るために戦わなければならない

お前ならやり遂げられる



チセの中にいた杉元達が話をやめて、サムルの歌に耳を傾けていた

杉「綺麗な歌声だな…」

家「美しい」

土「あの歌はサムルの母親がいつも歌っていた」

杉「サムルさんの両親はどんな人だったんだ？」

永「二人とも素晴らしい人達だった

この世界にいてはならないほど綺麗な心の持ち主だったよ」

土「父親の方は正義感が強く、慈悲深い奴だった
母親の方は誰にでも平等に優しく、聖母のようだった」

永「本当に素晴らしい人達だったよ」

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