金塊探しの旅 〜参〜

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そして七人は白石の顔を浮かべるも

皆「(まぁ……いいか…)」

と思うのであった

牛「あいつの入れ墨は写してるし」

杉「いや……俺は助けたい」

『杉元…！』

杉「絶対サムルさんも助けたいと思ったでしょ？」

『ﾌﾌｯ…まぁな』

杉「この詐欺師を使おう」









杉「はぁっ…はぁっ…水…」

ﾌﾞﾁｯ

鈴川はフキの葉で水をのもうとする

パシャッ！

鈴「！？
ひやぁぁぁぁ！」

尾「逃げろ逃げろ」ｸｯｸｯｸｯ

カッ

鈴川の目の前を通りすぎ、木に矢が刺さる

鈴「ひっ！」

ア「そっちじゃないぞ」ｸｯｸｯｸｯ

鈴「ひぃぃ！」

近くのコタンにあるチセに逃げ込む

鈴「エンカ オピウキ ヤン！悪い奴に追われてる！」

キ「悪いやつぅ？どんな連中だ？」

ﾎﾟﾄｯ

キロランケが吸い殻を鈴川の足に落とす

ジュッ

鈴「みずっ…！」

ﾌﾞｽｯ

鈴「ぎゃっ！ひーっ！」

杉元に尻をつつかれ、外へと逃げ出すが

カッ
ドサッ
ドスンッ

鈴「ぐうっ！」

牛「俺達から逃げられると思ったか？」

鈴「サルカニ合戦か！」

尾「鈴川聖弘よ
この三十年式歩兵銃の表尺を見ろ
二千メートルまで目盛りがあるな？
二千メートル先まで弾丸が届くって事だ

二千メートル以上俺から逃げきれるか試してみるか？」

ア「その前にストゥでぶん殴ってやる」ﾖﾛﾖﾛ

ヨロヨロと巨大なストゥを持ってくるアシリパ

杉「制裁棒がでかすぎる！！」

皆「「さぁ？どうする？」」

『やめんかぁーー！』ゴンッ

サムルが永倉と家永以外の頭を殴った
(土方は避けた)

ア杉キ牛尾「いったぁぁぁ！！！」

五人を正座させ、説教を始める

『そんな脅し方があるか！
協力してもらうならちゃんと言え！
アシリパはまだ子供だがいい大人が四人もそろって！このバカ共がぁ！！！

後、土さん、避けんな！』

家「これは大分お怒りのようですね…」

永「サムルも苦労人だな…
後で何か甘いものを買ってやろう」

家「ですね」

サムルは鈴川を立たせて、服の汚れをはらう

『鈴川ニシパ、うちのバカ共がすまん…
ほんとに申し訳ないことをした』ﾍﾟｺﾘｯ

深々と頭を下げる

鈴「サムルさん！
私は一生あなたについていきます！！」

涙を流しながら、サムルを拝む


土「ﾌﾌｯ…

(まったく、ほんとにあいつに似てきたなサムルよ)」

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