金塊探しの旅 〜参〜

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６人は街へと到着する

牛「もうすぐ樺戸監獄が見えてくる
監獄から一番近い宿で落ち合う約束だ」

尾「しかし拍子抜けだぜ、
網走の脱獄囚にもこんな雑魚がいたんだな」

鈴「俺は詐欺師だ
頭を使う、暴力で人から何かを奪うような野蛮な脱獄囚と一緒にしないでもらいたい」

杉「結婚詐欺だってな？
相手の女も何だってこんなショボくれた親父に騙されるかね
米軍の大佐とか無理があるだろそんな嘘」

鈴「変装は基本だ
この姿は本当のオレじゃない、
本当の俺なんて無いけどね」

『誰にでも変装できるのか？凄いな』ｷﾗｯｷﾗｯ

キラキラとした目で鈴川を見る

鈴「(男なのに可愛い…／／)

君は変装に興味があるのかね？」

『少し、私も一度変装して人を驚かせてみたい』

尾「サムルの場合、変装しなくても皆驚く」

杉「確かに」

鈴「？」

ア「鈴川、お前気づいてないのか？」

鈴「何がだ？」

杉「サムルさんが女だってこと」

鈴「………えぇ！？」

牛「やっぱりな」

尾「思った通りだな」

『この驚きはもう飽きたよ…』





永倉のいる旅館に到着する

永「悪い知らせが二つある

ひとつは……熊岸長庵がﾀﾋんだ」

皆「え！？熊岸がﾀﾋんだとなんで知ってる！？」

永「あ？」

ア「それで…もうひとつの悪い知らせとは？」









そして土方達と合流する

土「おそらく白石は今頃旭川へついてしまっているだろう
アイツが勝手に脱出出来たとしてもいつになるかわからないものを我々は待っているわけにはいかない」

永「そもそも脱出できるかどうか…
脱獄王とは言え監獄とは違うんだ

どんな扱いを受けているか」

家「今この瞬間皮を剥がされてるかも」

牛「尾形見てこいよ、お前第七師団だろ？」

尾「……俺は今脱走兵扱いだ」

杉「キロランケは？元第七師団だろ？」

キ「俺はカムイコタンで顔を見られた」

『なら私が…』

皆「絶対にだめ」

『なぜだ』

ア「敵がサムルに一目惚れでもしたらどうする」

杉「拐われちゃうかも」

キ「汚い野郎共にみられちまう」

牛「女神が汚れる」

尾「………」←無言の圧

土「お前は昔から少し天然だから、騙されて連れていかれるかもしれん」

永「敵と交戦になって怪我でもしたらどうするんだ」

家「美しい顔と体に傷がついてしまったら大変です」

『一応、戦争にいってるからそこまで弱くないんだがな……』

サムルは手で目を覆い、呆れたようにため息をつく

鈴「君…いろいろ大変だな」

『まぁな……

ハァー…』

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