カミサマネジマキ【em×sp】 ページ8
「少年は無垢すぎた」
―カミサマネジマキ―
むかーしむかし。あるところに本当に世界で一番頭が良いとされているみんなが認める天才学者が居ったそうな。しかもその人はそのことを自分のためでなく、みんなのためになるように頭を使っていた。
『人類すべての願いを浄化する装置を作れば、平和な世界になるのでは？』
この願いに賛同した人が数多くいた。よって、この計画はわずか1年で実現することとなった。
『ショッピ君。喋れるかい？』
sp「あなたは何を願いますか？」
まぁ最初はプログラミングしたとおりしか話さない。此処で、最初の“願い”を聞いてもおうか。
『いま私は喉が渇いています。なのでここに冷たいおお茶を出してほしいです。』
私は、冷蔵庫にある麦茶をコップに注いでここに出してほしいという意味でこの命令を出した。だが。
sp「はい。分かりました。」
そう言い、ショッピ君は机の上に、まるでそこにあったかのように無の状態からお茶を生み出してしまった。
『おお！実験は成功だ！』
まあ予想とは違ったが、きちんと“願い”は叶っている。これは思ったよりも実用性が高いぞ。
一般人に対して使用するには人間のような思考が足りない。そのような思考はプログラミングでは再現することが難しく、実際に教えてあげることでしか成長しない。よし、明日はいろいろ教えてあげよう。そんなことを考えて、眠りについた。
次の日、ある部屋にショッピ君を呼び出して、感情の話をしてあげた。ショッピ君は何も言わず聞いているが、この話を面白いと思ってくれているのだろうか。面白いという感情がないのか、それとも面白くても笑顔になることができないのか。今日はもう結構遅いけど、明日からも教えなきゃいけないことはたくさんありそうだ。
そしてたくさんの日が過ぎ安全性が確認された俺は、とうとう一般人の願いも叶えることとなった。
小さい子供の願いを聞いているショッピ君は、まるで保育士が園児をあやしているようで見ていてとってもほほえましかった。思わずにこにこしながらショッピ君のことを見ていると、ショッピ君もこちらを向き、ほほえみを返してくれた。
楽しく、ほほえましいのはここまでだった。
大人の願いというのはこんなにも自分勝手なのか。
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奏(プロフ) - ネロさん» もう外したと思うんですけど…まだ外れてないですかね？ (2021年3月25日 15時) (
レス) id: 8c152a0395 (このIDを非表示/違反報告)
ネロ - 奏さん» 編集の所のオリフラ設定ってところです。 (2021年3月25日 9時) (レス) id: 60a73795c6 (このIDを非表示/違反報告)
奏(プロフ) - ぽんさん» すいませんフラグってどうやったら外せるんですか？ (2021年3月16日 14時) (レス) id: 0874638c33 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：奏 | 作成日時：2021年3月15日 21時
