地球最後の告白を【ut×cn】 ページ7
「少年は言いたいことがあった」
―地球最後の告白を―
今は、21XX年。世界が混乱によって人類が滅亡したこの世界に、おそらく唯一生き残った俺は、いつもの教会の下から青空を眺めていた。この教会の近くには高い崖があり、建物なんか何一つない、ただ森林だけが一面にい広がっていた。
何故か分からないが、幸運だったのだろうか、俺は死んだことがない。まあ今こうして生きているということは死んでいないということなのだが。人類の最後の大きな戦争が終わりに近づいた時だろうか。運が良かったとはまとめにくいぐらいに生にしがみついていることに気がついた。
―――――――――――――――――――――――――
？「あ、まだ生きてたんだ。」
『お前、俺の体に何をした？』
？「ん？何もしてませんよぉ。」
実際、俺も別に何かされているという感覚はない。崖から落ちたら死にかけるし、食べなかったら普通に餓死しそうになる。年も老いていくことに変わりはないが、ほかの人と比べたらずいぶんとゆっくり時間が過ぎているのかもしれない。でも、それもおかしな話だ。普通の人みたいに、普通に置いて、普通に死んでいきたかった。
？「じゃあ私から君に、あるものを授けましょうか。」
そう言って、手のひらを広げてこちらに向けられる。
？「…勇気です。
ほんとは意地でも“魔法の箱”を使わせたいんですけどね。まあ特別っすよ？」
握手するような形でこちらに形を持たないそれを渡そうとしてくる。
『いや、断っておくよ。』
？「…そうか。」
何で、と聞かれてもいろんな感情がぐちゃぐちゃ混ざっているから何とも言えない。だからその人は敢えて理由を聞かなかったのだろう。
？「じゃあ、頑張れ。」
いつからその人はこんなに感情が出るようになったのだろう。前はこんなことを言う人じゃなかったのに。
―――――――――――――――――――――――――
教会の窓らしき穴からはいつものように夕日が見えた。いつもこの時間になるとすぐに寝ようとしてしまうが、今日は違う。
いつもの崖―ここからだと綺麗な夕日がよく見える―に立ち、大きく息を吸う。
『ｽｩｯ…君が好きだった！』
翌日、冷たくなった男性を見かけた“ヒト”がいたとかいなかったとか…
それを知ってるのは“カミサマ”だけ―
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奏(プロフ) - ネロさん» もう外したと思うんですけど…まだ外れてないですかね？ (2021年3月25日 15時) (
レス) id: 8c152a0395 (このIDを非表示/違反報告)
ネロ - 奏さん» 編集の所のオリフラ設定ってところです。 (2021年3月25日 9時) (レス) id: 60a73795c6 (このIDを非表示/違反報告)
奏(プロフ) - ぽんさん» すいませんフラグってどうやったら外せるんですか？ (2021年3月16日 14時) (レス) id: 0874638c33 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：奏 | 作成日時：2021年3月15日 21時
