六兆年と一夜物語【cn×ut】 ページ5
「少年は人になりたかった」
―六兆年と一夜物語―
鉄が錆びたにおいがする牢獄。いつもと何一つ変わらないその場所で、俺は罰を受けていた。
罰もようやく終わり、たいして美味しくもなく、エネルギーもない食事が運ばれる。此処には光なんてものは無く、朝日で部屋が照らされ、夕日が落ちると暗くなる。
お仕置きが終わり、一人の時間になった。…ん？窓から声が聞こえる。知らない声。
？「なぁなぁお前。名前なんて言うんや？」
『…。チーノ。』
？「チーノって言うんか？変な名前やな。
俺は鬱。鬱先生とでも呼んでくれたらええで。」
ut「なぁお前。もしよかったらやけど。
此処を抜け出さんか？」
此処を抜け出せる？ほんとに？
『…したい。抜け出したい！』
ut「そっか、じゃあ早く行くぞ！」
いつの間にか持ってきていた鉄の棒のようなものでてこの原理を使い、軽々と鉄格子を曲げてしまう。鬱先生が手を差し出してくれる。
ut「ほら、早く逃げるぞ！」
俺らは、思いっきり走った。いつも走ることがなかなかなかったから、何回も転んでしまう。そのたび鬱先生は手を貸してくれて、助けてくれた。監獄を出たときはまだ太陽が空高く昇っていたが、今はもう夕日も沈み切って星が見える。人から聞いたことしかなかったが、星空ってこんなにも綺麗なんだな。そんなことを逃げながら思っていた。
ut「よし、もうそろそろ大丈夫かな。」
此処は何処だろう。牢獄の中にしかいなかった俺は、鉄格子の中がすべてだと思っていたが、世界ってこんなにも広いんだな。鬱先生と一緒に建物に入ると、此処は教会だったのだろうか。白い柱が何本も倒れている。
…ん。此処は何処だ…ああ、そういえば昨日逃げ出したんだった。ちょうど同じタイミングで鬱先生も起きた。おはようと声かけられ、俺もおはようと声をかける。
ut「どこか行きたいところある？」
『…夕日の向こうに行きたい。』
ut「よし、じゃあ行こうか。」
立ち上がろうとしたが、足が痛くてうまく動けない。そりゃあ今までほとんど運動していなかった人が急に走ったらそうなるだろう。鬱先生の俺の状況を察してくれたらしく、今日はここで休んでよっか。と言われる。
此処の周りには、木の実だったり、食べれそうなものがたくさん落ちていた。鬱先生も俺もたくさん拾った帰り。
？「見つけたぞ。チーノ。」
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奏(プロフ) - ネロさん» もう外したと思うんですけど…まだ外れてないですかね？ (2021年3月25日 15時) (
レス) id: 8c152a0395 (このIDを非表示/違反報告)
ネロ - 奏さん» 編集の所のオリフラ設定ってところです。 (2021年3月25日 9時) (レス) id: 60a73795c6 (このIDを非表示/違反報告)
奏(プロフ) - ぽんさん» すいませんフラグってどうやったら外せるんですか？ (2021年3月16日 14時) (レス) id: 0874638c33 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：奏 | 作成日時：2021年3月15日 21時
